町名表示2
兵庫県姫路市、木製琺瑯製以外
新しいものと現在の町名が記載されているものが中心です。
このページに琺瑯看板はありません。
「姫路の街をよくする協会」寄贈の町名表示板
市街地の住居表示未実施区域にまだまだある表示板です。
財団法人姫路の街をよくする協会は、昭和47年(1972年)6月発足(広報ひめじNo.467号(昭和47年7月号)による)。
広報ひめじNo.595号(昭和54年5月号)には、「市や自治会、関西電力(株)の手で、七年前に資産四億円で発足」とあります。
防犯灯や街路灯の設置、公園の設備や清掃道具の整備などの環境改善事業などを行いました。町内掲示板や交通安全啓蒙の看板が今でもあります。
以下に掲載する町名表示板も提供していました。これらは昭和50年代、市街地の区画整理終了後のものが多いようです。
自治体の表示板よりも少し分厚いアルミ製で、47種類82枚確認しています。
『姫路市史 第六巻』P672によると、同協会は「行財政改革により、2010年(平成22年)に解散した」とのこと。
花影町(はなかげちょう)一丁目 自治会 姫路の街をよくする協会
撮影:2023年4月 姫路市花影町一丁目
東雲町(しののめちょう)一丁目(以下、下の方の記載は省略します)
撮影:2023年4月 姫路市東雲町一丁目
東雲公園の道具置き場付近。町内にあと1枚あります。
東雲町一丁目、花影町一丁目は昭和59年(1984年)9月22日の復興土地区画整理事業(第一工区)により誕生。
片田町(かただまち)
撮影:2024年7月 姫路市片田町
あと1枚あります。
地内町(ぢないまち)
撮影:2024年7月 姫路市地内町
地内町はその多くが船場本徳寺の敷地で、民家は少ないです。
忍町(しのぶまち)
撮影:2024年7月 姫路市忍町
江戸時代は忍の者が住んでいたとか。こちらのお宅は、リフォーム後も表示板を使い続けておられます。
本町(ほんまち)
撮影:2023年9月 姫路市本町
広い広い本町ですが町名表示板は少ないですね。
魚町(うおまち)
撮影:2023年4月 姫路市魚町
どこかの壁にあったものを移設して強引に取り付けたふう。この下にNTTの番号札があります。2024年には番号札が見えるようになっていました。あと1枚あります。
立町(たてまち)
撮影:2024年6月 姫路市立町
白銀町(しろがねまち)
撮影:2023年4月 姫路市白銀町
白銀町、魚町とも、昭和59年(1984年)9月22日の復興土地区画整理事業(第一工区)により誕生した町名です。上白銀町と下白銀町などは白銀町に、西魚町などは魚町になりました。白銀町はあと2枚あります。
福中町(ふくなかまち)
撮影:2023年11月 姫路市福中町
江戸時代より前からの地名。
坂元町(さかもとまち)
撮影:2023年11月 姫路市坂元町
あと1枚あります。
東駅前町(ひがしえきまえちょう)
撮影:2023年8月 姫路市東駅前町
空き地に置いてありました。2022年までは無く、2024年にはまた無くなっています。
亀井町(かめいまち)
撮影:2023年6月 姫路市亀井町
紺屋町(こんやまち)(バベル)
撮影:2023年4月 姫路市紺屋町
バベルとありますが、元はお店の壁にあったのでしょうか。下の綿町と関連あり。あと1枚あります。
呉服町(ごふくまち)
撮影:2016年1月 姫路市呉服町
すでになくなっているようです。
綿町(わたまち)
撮影:2023年7月 姫路市綿町
江戸時代の後期より木綿を扱う問屋が増えてきたことによる町名。城下町の経済の中心地でした。。
元塩町(もとしおまち)
撮影:2023年4月 姫路市元塩町
このプレートより「町」の田の部分がスリムになりました。「寄贈」の文字も入りました。
元塩町
撮影:2007年1月 姫路市元塩町
同じ場所の遠景です。
元塩町は、昭和56年(1981年)2月15日の復興土地区画整理事業(第二工区)でも町名が残りました。こちらも近隣の町の一部を合わせて元塩町としています。あと1枚あります。
北条口一丁目
撮影:2023年4月 姫路市北条口一丁目
状態がいいので少し大きくしてみました。実サイズは他のと同じです。
北条口一丁目
撮影:2023年5月 姫路市北条口一丁目
壁が塗り直され貼り直されているようです。北条口一丁目はあと1枚あります。
北条口二丁目
撮影:2023年4月 姫路市北条口二丁目
あと1枚あります。軒下にあるので劣化が中途半端で、アルミのボツボツした錆が目立ちます。
北条口三丁目
撮影:2023年4月 姫路市北条口三丁目
北条口四丁目
撮影:2023年4月 姫路市北条口四丁目
北条口五丁目
撮影:2023年4月 姫路市北条口五丁目
あと2枚あります。
北条口各丁目は、昭和56年2月15日の復興土地区画整理事業(第二工区)により、町界が変わりました。
2枚目の下の方に青いプレートがありますが、これは町名と地番が一体化した表示板で、住居表示されていない市の中心部にまだまだ残っています。
平野町(ひらのまち)
撮影:2023年4月 姫路市平野町 引き拡大(45KB)
あと3枚あります。平野町は、昭和56年2月15日の復興土地区画整理事業(第二工区)により、町界が整理されました。
大黒壱丁町(だいこくいっちょうまち)
撮影:2023年4月 姫路市大黒壱丁町
前ページに大黒町と壱丁町の表示板を載せましたが、これは区画整理後のもの。
大黒壱丁町と五軒邸各丁目は、昭和56年2月15日の区画整理事業により、町界が整理され誕生。
これは旧大黒町にあったもので、旧壱丁町地内にも1枚あります。
五軒邸(ごけんやしき)一丁目
撮影:2023年4月 姫路市五軒邸一丁目
寺院の塀(101KB)にもあります。
五軒邸二丁目
撮影:2023年4月 姫路市五軒邸二丁目
あと1枚あります。
五軒邸三丁目
撮影:2023年4月 姫路市五軒邸三丁目 遠景拡大(81KB)(撮影:2017年4月)
このあたりは武家屋敷のあったところで、敷地の広いお宅が多いです。その中でもおそらくはここが一番の豪邸かと。
右の方の塀で色が白っぽくなっている部分がありますが、これは舟板塀のようでした。
お隣にもあります(45KB)(撮影:2023年5月)。
五軒邸四丁目
撮影:2023年5月 姫路市五軒邸四丁目 遠景拡大(114KB)
あと1枚あります。
下寺町(しもでらまち)
撮影:2023年6月 姫路市下寺町 遠景拡大(88KB)
あと2枚あります。
国府寺町(こおでらまち)
撮影:2023年4月 姫路市国府寺町 遠景拡大(73KB)
明治半ばごろまでに建てられたふうの、旧西国街道沿いの古民家に貼られていました。あと2枚あります。
京口町(きょうぐちまち)
撮影:2023年6月 姫路市京口町
あと1枚あります。
竹ノ門 / 城東町竹之門(じょうとうまちたけのもん)
撮影:2023年4月 姫路市城東町竹之門 遠景拡大(43KB)
城東町竹之門はあと1枚あります。
城東町清水(じょうとうまちしみず)
撮影:2024年10月 姫路市城東町清水
番地が書き加えてありました。これとは別に自治会か管理組合オリジナルのような、町名番地表示板もありました。
神屋町(かみやちょう)四丁目
撮影:2023年4月 姫路市神屋町四丁目
元は天神町だった区域です。
神屋町五丁目
撮影:2023年8月 姫路市神屋町五丁目
幸町(さいわいちょう)
撮影:2023年4月 姫路市幸町 遠景拡大(66KB)。ツツジとともに。
別の場所(47KB)。スポンサーが見えないのは悪いので切り離してみました。さらに別の場所にあと1枚あります。
神和町(しんわちょう)
撮影:2023年4月 姫路市神和町
街灯ポールに2枚取り付けてあります。住宅にあったものがここに引っ越して来たのでしょう。別の場所にあと2枚あります。
城見町(しろみちょう)
撮影:2023年4月 姫路市城見町
京口台(きょうぐちだい)
撮影:2023年4月 姫路市城東町京口台
正式町名は城東町京口台ですが、地域の方はただ「京口台」と呼ばれているのではないでしょうか。
楠町(くすのきちょう)
撮影:2024年5月 姫路市楠町
上についている持ち手のようなものはNISSAN車のエンブレム。
昭和52年(1977年)1月の復興土地区画整理事業(第三工区)で誕生。これにより天神町の町域が大幅に減ることになりました。
東同心町(ひがしどうしんまち)
撮影:2024年4月 姫路市東同心町
平成7年(1995年)の住居表示実施で「野里東同心町」となりました。町内にあと4枚もあります。
野里新町(のざとしんまち)
撮影:2024年2月 姫路市野里新町
こちらも平成7年(1995年)の住居表示実施で「野里新町」となりました。
堀留町(ほりどめちょう)拡大画像(53KB)
撮影:2024年9月 姫路市野里堀留町
姫路城外濠(そとぼり)の到達地点の地名です。
平成7年(1995年)の住居表示実施で「野里堀留町」となり、単なる「堀留町」は旧町名になりました。
この3枚は他と違い黒文字緑枠で、味のある小さめの文字になっています。
上久長町(かみきゅうちょうまち)
撮影:2023年5月 姫路市五軒邸二丁目
こちらも消滅町名。お店の入口に置いてありました。元は道路からよく見える壁などに貼ってあったものと思われます。
八代東の町
撮影:2024年6月 姫路市八代本町二丁目
こちらも旧町名。右下の5は街区表示板で、八代本町は昭和51年(1976年)6月7日に住居表示を実施しています。このプレートはそれより前の、よくする協会初期のものでしょう。
この2枚は「町」の字が同じようです。いずれも町の字のみわずかに小さく、ずれているように見えます。
丁(よろ)
撮影:2023年5月 姫路市勝原区丁
町名表示5にも入れています。郊外にあるのはこれ1枚しか見ていません。白い部分が多いので、自治会などの文字がなければ町名看板には見えないですね。
スポンサーなし町名のみ
南畝町(のうねんちょう)二丁目
撮影:2024年6月 姫路市南畝町二丁目
釘穴4つのみ。よくする協会表示板のように、建物の壁に釘で打ち付けるのが基本だった時代の仕様。
東延末(ひがしのぶすえ)一丁目
撮影:2024年5月 姫路市東延末一丁目
拡大画像(20KB)
四隅にステンレスバンドを通す長方形のスリットが付き、電柱にも取り付けやすくなりました。6枚確認。
東延末三丁目
撮影:2024年4月 姫路市東延末三丁目
安田二丁目
撮影:2024年11月 姫路市安田二丁目
釘穴4か所のみ。このあと掲載する飾磨区の表示板のように、文字ピッチが開いているタイプ。
いずれもアルミ製で文字はプリントでしょう。材質や青縁取り、隅切り処理なしで切りっぱなしは、よくする協会表示板に似ていますが、姫路市設置ではないでしょうか。
南畝、東延末地区は、昭和56年(1981年)8月に駅南土地区画整理事業が完成しました。
区画整理が終わった地区から、順次表示板を取り付けていったと思われます。
安田二丁目は中部地区(第1工区)土地区画整理事業の関係で、昭和55年(1980年)4月5日に換地が行われています。
広畑区蒲田(ひろはたくかまだ)三丁目
撮影:2024年5月 姫路市広畑区蒲田三丁目
四隅のバンドスリットのみの今時の仕様。
広畑区蒲田四丁目
撮影:2024年5月 姫路市広畑区蒲田四丁目
拡大画像(36KB)
蒲田地区土地区画整理事業は、平成3年(1991年)9月27日換地処分が行われました。当時は景気がよかったのか、これらの町名表示板は地区内にかなりの数があります。区画によっては電柱ごとに取り付けてあったりします。
文字部分は白縁取りが付いて盛り上がっています。アルミ製のプレスタイプでしょう。
プレスタイプは、市内の1、2世代前の青色町名表示板でも普通に使われています。
飾磨区(しかまく)亀山
撮影:2024年6月 姫路市飾磨区亀山
広畑区蒲田と同じ仕様。
飾磨区 都倉一丁目 / 都倉二丁目 / 都倉三丁目
撮影:2024年6月 姫路市飾磨区都倉一丁目、都倉二丁目、2024年11月 姫路市飾磨区都倉三丁目
飾磨区 清水
撮影:2024年11月 姫路市飾磨区清水
このあたりの区画整理は中部地区第2工区。飾磨街道を含んだ街道の東側が区域で、平成4年(1992年)1月24日換地処分が行われました。表示板は区画整理区域外にもあります。
白浜町 宇佐崎北一丁目
撮影:2024年6月 姫路市白浜町宇佐崎北一丁目
拡大画像(32KB)
白浜東地区区画整理事業は、平成2年(1990年)1月16日に換地処分が行われました。これ以降の表示板でしょう。
区名や町名は小さい字になっていますが、飾磨区や白浜町を含んだ、プレートに書かれている文字全部が正式町名です。姫路市内の区は行政区ではないんですね。
アルミ製で白地に濃い色の文字の町名表示板、街区表示板はめずらしいです。
北条口一丁目 / 四丁目
撮影:2023年5月 姫路市北条口
よくする協会表示板、北条口一丁目の下にあった住所表示の青プレートと別の白プレート。
青は普通ですが、まず見ないのが白版で、これは材質やデザインが、よくする協会表示板や1枚目の白プレートのようです。條の字が古いですね。
野里中町
撮影:2024年2月 姫路市野里中町
拡大画像(33KB)
トタン表示板。スポンサー名のない鉄製はめずらしいです。上に掲載した東同心町、野里新町と同様、緑枠になっています。自治会が設置したのでしょうか。
通称町名、自治会名
八代富士才町 / 八代新道 自治会
撮影:2023年4月 姫路市八代
2枚目は元は「町」がついていたようです。自治会名は八代新道町ですが、町名表示板とするなら町なしでしょう。
いずれも正式住所は八代で、富士才などは字扱いなのでしょう。同じ地区には八代御茶屋町という自治会もあります。プラスチック製。
伊伝居 馬場先新町
撮影:2024年3月 姫路市伊伝居
自治会名ですね。住所は単なる伊伝居(いでい)となっています。かなり錆びてきました。
千姫案内板
内京口門通り / 中ノ門筋
撮影:2023年4月、5月 姫路市本町、南町
白鷺中学校校区内に多数ある千姫案内板。通りや筋といった道の紹介が多く、町や名所旧跡の案内もあります。白鷺夢プランプロジェクトで2005年前後の設置。
3枚目は校区キャラクター(103KB、『姫路城下町 うちまちものがたり』による)の千姫。ちなみに榊原政岑はかつての城主。高尾太夫を身請けし、城下に住まわせたお殿様。河合寸翁は藩の財政を立て直した名家老です。
参考文献
- 『新・姫路の町名』2007年12月10日 播磨地名研究会
- 『姫路城下町 うちまちものがたり』2006年3月 白鷺中学校区地域夢プラン実行委員会
- 『創2017 姫路の土地区画整理誌』平成29年3月 姫路市都市局市街地整備部区画整理課
2023年6月30日:ページ新設。2023年7月18日:東駅前町追加。2023年7月23日:綿町追加。2023年9月24日:本町追加。2023年11月23日:福中町、坂元町追加。2024年4月11日:馬場先新町、野里中町、東同心町、野里新町追加。2024年4月30日:東延末三丁目追加。2024年5月4日:楠町追加。2024年8月18日:片田町、地内町、忍町、立町、八代東の町、広畑区蒲田、飾磨区亀山・都倉、白浜町宇佐崎北追加。2024年9月10日:呉服町追加。2024年9月17日:堀留町追加。2024年11月2日:城東町清水追加。2024年11月27日:飾磨区都倉三丁目、飾磨区清水追加。2024年12月27日:安田二丁目追加。