路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
お散歩 Photo Album

 
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町名表示1


兵庫県姫路市

木製など

龍野町一丁目

同心町・福居町

福居湯

姫路市 龍野町(たつのまち)一丁目 兵庫県許可済(寄贈)
撮影:2004年1月 兵庫県姫路市龍野町

琺瑯製町名表示と木製町名表示。琺瑯製は番地まで載っているもの。木製は、龍野町、野里、飾磨周辺などで何枚か確認していました。

2枚目は同心町(どうしんまち)、福居町(ふくいまち)の表示。同心が物陰から福居の様子をうかがっているように見えます。
スポンサーは同心町が板文、福居町はやまとやしき。福居町は2024年4月現在あと1枚あり。
撮影:2004年1月 姫路市。

福居町の方は福居湯という銭湯のオーナーさんがお住まいでした(4枚目福居湯)。
撮影:2003年9月。

柿山伏端ノ町 伊伝居新町一丁目 龍野町三丁目

柿山伏(かきやまぶし)端ノ町 味のデパート 新味楽 山陽姫路駅前
撮影:2004年1月 姫路市柿山伏

スポンサーは、上の龍野町一丁目琺瑯版が踏んでいる木製表示と同じ新味楽。

柿山伏というのは珍しい地名ですね。柿を植えていて、山伏が住んでいたことに由来するそう。

あの装束で格子戸をガラガラ開けて、ほな行ってくるわと出勤していく様子を想像すると笑えます。

今の町名は姫路市柿山伏ですが、自治会は東ノ町、中ノ町、端ノ町の3町あるようです。

伊伝居新町一丁目 新味楽  
撮影:2024年3月 姫路市伊伝居
令和になって初見が見つかるとは。

龍野町三丁目 お買い物は やまとやしき
撮影:2001年10月 姫路市龍野町

玉地

玉地(たまち)
撮影:2002年10月 姫路市飾磨区玉地

スポンサー読めず。ほとんど壁に擬態しています。
江戸時代よりにぎわった港町の一角にあります。御船役所などがありました。
ここまでの木製看板は全滅のようです。2024年1月現在福居町が1枚残留。勤続50年以上?

琺瑯版

龍野町三丁目 吉田町 農人町

姫路近辺で見られる琺瑯製の町名表示。昭和30年代半ばまでのものと思われます。スポンサーは戦前からある老舗が多いですね。

姫路市 龍野町三丁目
撮影:2001年10月 姫路市龍野町三丁目

姫路市 吉田町(よしだまち)
撮影:2001年10月 姫路市吉田町

姫路市 農人町(のうにんまち)
撮影:2001年10月 姫路市農人町

柿山伏中ノ町 西小姓町 伊傳居中ノ町

姫路市 柿山伏中ノ町
撮影:2004年1月 姫路市柿山伏

姫路市 西小姓町(にしこしょうまち)
撮影:2002年9月 姫路市小姓町

姫路市 伊傳居(いでい)中ノ町
撮影:2001年10月 姫路市伊伝居

材木町 小利木町 博労町

姫路市 材木町(ざいもくまち)
撮影:2001年10月 姫路市材木町

姫路市 小利木町(こりきまち)
撮影:2004年1月 姫路市小利木町

姫路市 博労町(ばくろうまち)
撮影:2003年6月 姫路市博労町

看板の番地と実際に存在しているところの番地が違っています。移動させてきたのでしょうか。「博」の右上の点がありませんが、これくらいは許容範囲。

「ばくろう」は牛馬などを取引する市場が立ったところと言われていて、城下町で今でもこの地名が残っているところがあります。

元町 実法寺 六本

姫路市 元町(もとまち)
撮影:2004年5月 姫路市元町

姫路市 実法寺(じほうじ)
撮影:2003年10月 姫路市実法寺

姫路市 六本(ろっぽん)
撮影:2003年10月 姫路市田寺三丁目
今でも字に「六本」の地名が残る。

三宅 下野 高田

姫路市 三宅
撮影:2002年3月 姫路市飾磨区三宅
「区」のある地域は区名を書く場合が多いですが、これは飾磨区ではなく姫路市になっています。

広畑区 下野
撮影:2003年10月 姫路市広畑区西蒲田

網干区 高田
撮影:2001年10月 姫路市網干区高田
網千区に見えますが。

ここまでのスポンサーについて。

メガネの三城
昭和5年(1930年)10月、兵庫県姫路市にて正確堂時計店創業。
昭和25年(1950年)1月、会社に改組、眼鏡の販売・修理も始める。
昭和35年(1960年)3月、社名を(株)メガネの三城に改称、眼鏡専門店に。
昭和63年(1988年)3月、本社移転 (株)三城に改称。
現在、世界第3位、国内トップのメガネチェーン店。

姫路屋ふとん店
(株)つゆき(本社徳島市)の姫路支店として、昭和36年(1961年)3月開店。令和5年(2023年)閉店。

『姫路市官公庁會社商工要覧 1950年』(昭和25年)にフジオカ、新味楽(木製スポンサー)なし。

店舗の電話番号は下4桁の番号のみになっています。姫路市街に(22)の市内局番がついたのは昭和36年(1961年)7月16日。これらの琺瑯町名表示が同時期に設置されたとすれば、昭和36年春のプレートということになります。まあ実際は、旧字体も使われていることもあり、昭和30年代前半に順次設置されたのでしょう。

姫路市内琺瑯以外

ナンバーくん町名表示

ナンバーくん町名表示 中二階町

郵便番号は650 姫路市中二階町 きょうもお買物は ヤマトヤシキ
撮影:2004年6月 姫路市二階町

姫路だけでなくあちこちでみられる町名表示。これはアーケードの下にあるので傷んでいませんが、錆びてほとんど読めなくなり、単なるトタン板となって壁に張り付いているものが他にあります。

すでにこの地に無くなったヤマトヤシキ。このトレードマークは昭和47年(1972年)10月より。「中二階町」という地名は、昭和59年(1984年)の区画整理で消滅しました。

郵便番号マーク「ナンバーくん」 郵便番号マーク「ナンバーくん」は、知らない世代も増えてきているでしょう。郵便番号の採用は昭和43年(1968年)。平成10年(1998年)2月より7桁番号制に移行、現在のキャラクターポストンくん登場。ナンバーくんの金属看板がその他のページにあります。

ナンバーくん町名表示 伊伝居師範前 正面より

伊伝居師範前斜めよりアップ

師範前町公民館

伊伝居師範前町自治会掲示板
交差点表示 師範前町交差点

姫路市 伊伝居師範前  
撮影:2023年3月 姫路市伊伝居

1枚目はほぼ正面より。2枚目は斜めよりアップ。3枚目は公民館じある自治会の掲示板。4枚目は公民館方面に入る県道交差点の表示板。

前からだとナンバーくんが見えます。スポンサーは清酒白雪のようです。

城北地区は戦前より旧制高校と中学校、そして姫路師範学校があり、文教地区として知られました。
「師範前町」は今でも自治会があります。正式な町名は伊伝居ですが、通称としても使われているようです。

ナンバーくん町名表示 地内町

ナンバーくん町名表示 地内町アップ

姫路市 地内町(ぢないまち) 山は富士 酒は 白雪  
撮影:2023年3月 姫路市地内町

近づいてよくよく見ると「地内町」と書かれています。これは現存町名。

スポンサーありトタン

町名表示 大黒町

町名表示 大黒町
交差点表示 大黒町

姫路市 大黒町 西川(産婦人科) 
撮影:2023年4月 姫路市大黒壱丁町(だいこくいっちょうまち)

旧大黒町は、区画整理で隣の壱丁町と合併、昭和56年(1981年)2月15日より大黒壱丁町となりました。

交差点表示は近年設置されました。本当の旧町名は「だいこくちょう」だったような。

町名表示 壱丁町

交差点表示 壱丁町

姫路市 壱丁町 医療法人 松浦病院  
撮影:2010年12月 姫路市大黒壱丁町
交差点表示は2023年4月撮り直し

旧壱丁町は区画整理で大黒町と合併、消滅しました。

このプレートは町名部分のみ塗り直しているようです。旧町名を大切にされているのでしょう。壱の字が微妙ではありますが。

町名表示 天神町

自治体の町名表示板 天神町

自治体の町名表示板 天神町

(姫路市)天神町(てんじんまち) 西川産婦人科  
撮影:2022年6月 姫路市幸町

2枚目は自治体の町名表示板。現在の町界に設置されているようです。ふりがなとローマ字なしの1代前のものでしょう。姫路の町名表示板や街区表示板は、このように別に地図がついている場合が多いです。

3枚目は遠景。高架がカーブしているあたりから向こうが、播但線京口駅になっています。

現在の天神町は、昭和52年(1977年)の区画整理で町域が減り、遠景で見える範囲と、もう少し左(手前)の方の高架下までしかありません。1枚目のプレート付近は幸町になっています。

町名表示 勝原区山戸

(姫路市)勝原区 山戸(やまと) (株)ダイワ  
撮影:2023年4月 姫路市勝原区山戸

郊外の勝原区内にも、同型式の表示板がありました。
スポンサーは飛び出しぼうやでおなじみの(株)ダイワ。同社は昭和45年(1970年)4月営業開始。

社名の向かって右側には「プロパンガス・住宅綜合器材・上下水道工事」とあります。水道部ができたのが昭和46年(1971年)12月なので、翌年以降のプレートでしょう。

町名表示 竹田町

(姫路市 竹田町(たけだまち)) 
撮影:2004年1月 姫路市竹田町
拡大画像(115KB)

2004年正月の竹田町の様子。この自転車屋さんが気に入っていたのですが、しばらくして解体されました。

ミツカン酢の横にも琺瑯看板があったのかもしれませんね。入口にはナショナルハイトップなどの宣伝を兼ねた、琺瑯製の自転車空気入れ立てが備え付けられていました。

トタン町名表示板が画面真ん中の地面付近、緑の自転車よりも左にあります。アップで撮っていなくて残念でした。変速機なしのミニサイクルも昭和ですね。

背後の勝原薬局は、近代建築ファンの方ならよくご存じの戦前物件です。壁には今でも琺瑯プレートがあります。

2004年9月18日:ページ分割。2023年6月30日:ページ分割、7町追加。2024年4月11日:伊伝居新町一丁目追加。

(2024年4月11日更新)