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鬼瓦(魔除招福5 水関係2)

水に関する鬼瓦 その2


青海波

青海波の鬼瓦

高砂市十輪寺の鬼瓦。

撮影:2002年12月 兵庫県高砂市

姫路城大棟、波模様の鬼瓦

姫路城大棟、波模様の鬼瓦

姫路城大天守大棟、鯱の下の鬼瓦。鬼瓦の中では一番上のあるもの。波模様と思われます。八の字から下が鬼瓦です。瓦の下の方が波らしい波ですね。名古屋城も金鯱の下は青海波の鬼板になっています。鯱が波に飛び込んでいる様子を現しているとか。鹿島のサイトPhoto Gallery | 姫路城大天守 保存修理工事の画像がわかりやすいです。

撮影:2013年2月 兵庫県姫路市

姫路城にの門櫓、波模様の鬼瓦

こちらは姫路城「にの門櫓」の鬼瓦。有名な十字紋の鬼瓦のある建物です。このような波模様の鬼板は他にもあるようです。

撮影:2013年2月 兵庫県姫路市

水紋

水字の鬼瓦
水字の鬼瓦

水の字が書かれている鬼瓦は割とあります。これは橋本市高野口町の前田家にあったもの。軒下に神棚もあります。

撮影:2013年5月 和歌山県橋本市高野口町

水字の鬼板 水字の鬼板

民家の水字の鬼板。トタンでもぬかりはありません。破風の文様は家紋でしょうか。

撮影:2002年9月 兵庫県たつの市

水紋の鬼瓦

よく見たら鬼瓦が「水」の角字になっていました。両脇と下の菊の花がめずらしい。開いているものとつぼみと両方あり、左右非対称です。

撮影:2010年4月 三重県伊賀市

帆立

帆立瓦(岡山県備前市、沓掛天神宮)

こちらは備前市の沓掛天神宮。兵庫県西部から岡山、四国にかけて時折、船の帆のような飾り瓦が見られます。海沿いや川沿い以外の山の中にもあり、設置される場所は、鯱などと同じ鬼瓦の上になります。

讃岐舎倶楽部サイトによると、「讃岐の帆立瓦」として、「讃岐金毘羅参りの街道には家内安全を祈って屋根の鬼瓦の上に北前船を模した帆立瓦を立てる風習があり江戸期から昭和まで続いた。多くの農家や商家、武家屋敷から寺院にまで流行し、昭和中頃には2千軒を超えていた。」とのこと。

撮影:2006年9月 岡山県備前市

帆立瓦(岡山県備前市)

猪目(ハート型)のくり抜きがあります。猪目は防火や魔除けの意味があるとか。帆立の形が青空に映えてカッコいい。

撮影:2006年9月 岡山県備前市

帆立瓦(岡山市瀬戸町)

岡山市東部にあった少しシンプルなもの。

撮影:2012年5月 岡山県岡山市

帆立瓦(立浪)

旧成羽町吹屋にて。こちらは立浪の石州瓦。鬼瓦には五三桐紋がありました。

撮影:2013年11月 岡山県高梁市

帆立瓦(兵庫県佐用町)

兵庫県でも岡山に近くなると帆立瓦があります。鯉の鬼瓦と相性がいい。

撮影:2013年11月 兵庫県佐用町(旧上月町)

帆立瓦(香川県丸亀市) 帆立瓦(香川県丸亀市)

こちらは香川県。本場の帆立瓦は、屋根みたいな平べったい部分がついているんですね。メーカーサイトを見ると、新しいものはこうなっているようです。

撮影:2005年3月 香川県丸亀市

帆立瓦?(兵庫県たつの市)

寺院の山門。このくるくるは波の一種でしょうか? 蕨手ふうでもあります。棟の波模様の瓦がいいですね。組棟の丸瓦は十二菊でした。

撮影:2002年9月 兵庫県たつの市

廣徳寺山門 帆立瓦(廣徳寺山門)

鳥取市の廣徳寺山門。これも波の形でしょうか?

撮影:2017年4月 鳥取県鳥取市

旧柳原学校校舎 帆立瓦(滋賀県旧安土町)

旧安土町の旧柳原(りゅうげん)学校校舎。帆立瓦は兵庫県西部や中国四国地方でしか見たことがなかったのですが、滋賀県にもありました。奈良県、三重県にもあるようです。

撮影:2005年10月 滋賀県近江八幡市

2021年5月5日:ページ再編。1枚差し替え。13枚追加。2021年5月7日:2枚追加。2021年5月10日:水紋1枚追加。2021年5月11日:水紋(前田家)差し替え。廣徳寺山門追加。2021年5月17日:波1枚追加。

(2021年5月17日更新)