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壁3(岡山県高梁市吹屋)


吹屋のまちなみ

なまこ壁の家

岡山県高梁市吹屋は、銅などの採掘で栄えた鉱山の町。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。特産のベンガラを利用した赤い漆喰壁や格子、赤い石州瓦がまちなみの特徴です。白漆喰のなまこ壁は部分的に使用されており、赤いまちなみにアクセントを添えています。

なまこ壁の家

上の写真の右側、中山家住宅正面より。2階の壁にある七宝模様が目を引きます。

なまこ壁アップ

アップで見ると、瓦の真ん中に穴を開けて釘を打ち、釘の頭を漆喰止めして、周囲に花菱のような文様を描いていました。手が込んでいますね。

重要文化財旧片山家住宅

旧片山家住宅

玄関正面より。

旧片山家住宅、2階の壁

2階の壁。隅入り角の全体を丸くして柔らかい感じに仕上げています。右端の細長い部分もおもしろいです。中心の白丸(梵天?)と、熨斗瓦の継手部分の白目地漆喰がアクセント。

旧片山家住宅、蔵

蔵の壁。四半張りです。

旧片山家住宅遠景

遠景。3階建ての土蔵が立派。

旧片山家住宅、べんがら屋

少し上がったところ。左は土産物店のべんがら屋。だいたいこのあたりから下が町並み保存地区になります。

広兼邸

広兼邸遠景

高梁市成羽町中野にある広兼邸。要塞のような立派な建物です。映画のロケが行われるなど有名なもので、夜はライトアップされます。

広兼邸遠景

土蔵の壁。よくある四半張りですが、瓦の色の配置も工夫されているようですね。中心の白丸も効いています。

広兼邸、母屋の妻壁

母屋の妻壁。窓の下のなまこ壁は、旧片山家住宅2階の壁と同じく隅入り角文様になっていますが、中心の白い部分は丸ではなく菱。窓の形に合わせたのでしょう。

妻壁七宝部分アップ

七宝部分アップ。中心の白い形は、真ん中が松皮菱で上下が花菱文様のようでした。菱づくしということでしょうが、これほど細かい部分にまで凝った壁は今のところ見たことがありません。

2013年11月 岡山県高梁市成羽町

(2014年2月27日作成)