東寺北大門の懸魚。懸魚1の古いタイプの懸魚に比べ少しずんぐりしてきましたが、まだ魚のイメージを残している猪目懸魚。めずらしい四角形(四葉)の六葉がついています。
撮影:2007年11月 京都府京都市
東寺北大門の懸魚。懸魚1の古いタイプの懸魚に比べ少しずんぐりしてきましたが、まだ魚のイメージを残している猪目懸魚。めずらしい四角形(四葉)の六葉がついています。
撮影:2007年11月 京都府京都市
備前市伊部にある沓掛天神宮の蕪懸魚。六葉は五角形の銀星でこれもめずらしいもの。瓦の文様は、他の天満宮に見られる梅鉢ではなく剣梅鉢ふう。
撮影:2006年9月 岡山県備前市
幼稚園にもなっている赤穂カトリック教会の建物。
ひれ付きの蕪懸魚がありました。六葉には十文字の文様が見られます。カトリック教会だから十字架が付けられているのだろうと単純に考えていたのですが、そうではなく、どうやら赤穂藩主であった森家の船印のようです。詳しくはむにゅさんのブログの「カトリック赤穂教会」の記事をご参照下さい。
撮影:2005年2月 兵庫県赤穂市
この神社仏閣ふうの建物は明石市の中崎公会堂。明治44年(1911)明石郡公会堂として建設された建物。こけら落としには夏目漱石が招かれ講演したそうです。外観も立派ですが、内部の大広間も素晴らしい。
正面の車寄せ部分。丸い山形を描く破風を唐破風(からはふ)と言い、神社仏閣によく見られます。唐破風の懸魚は兎の毛通(うのけとおし)と言います。
神社仏閣の兎の毛通は左右非対称で、立派な彫り物が施されている場合が多いですが、これはシンプルな方。奥の懸魚も猪目懸魚です。鬼瓦のデザインが古めかしくておもしろいですね。
撮影:2006年5月 兵庫県明石市
太宰府天満宮の兎の毛通。全国の天満宮の総本社なので立派なのは当然ですが、それにしてもみやびで豪華! ここにも猪目が見られます。六葉には美しい梅鉢紋、ひれには梅の枝と雲が。背後の金色の蟇股は装飾的な要素が強いようです。
撮影:2002年3月 福岡県太宰府市
懸魚の六葉は、普通は文字通り6枚の葉をデザインした六角形のものですが、中には六角形以外の「六葉」が見られることもあります。