こちらは京都の二条城。後の建物は二の丸御殿の「遠侍」(とおざむらい)ですが、破風(はふ:三角形の部分)に下のような飾りが見えます。これを懸魚(げぎょ)といいます。なお、菊の御紋のついた山形の板は破風板といいますが、壁に風が当たると風が左右に分かれるので、もともとはこの板のことを破風と呼んでいました。この破風板から下がっている飾りが懸魚になります。
撮影:1986年12月 京都府京都市
懸魚はおもに神社仏閣に見られます。もとは魚の形をしていて、鯱(しゃち)と同様、火事を封じるおまじないと言われています。民家に見られる懸魚は明治以降のもののようです。
懸魚に関しては懸魚の由来と形態というサイトを参考にさせて頂きました。感謝申し上げます。