酒6 関西
京都府
宮内省御用逹(達) 清酒 月桂冠 大倉醸
撮影:2005年1月
宮内省御用逹(達) 清酒 月桂冠 大倉恒吉商店吟醸
撮影:2006年4月 拡大画像(24KB)
京都府京都市伏見区南浜町247番地、月桂冠(株)
寛永14年(1637年)、笠置屋として創業。昭和2年(1927年)(株)大倉恒吉商店に改組、昭和19年(1944年)大倉酒造(株)、昭和62年(1987年)月桂冠(株)に社名変更。
明治38年(1905年)「玉の泉」の酒銘を「月桂冠」に変更。勝利者に与えられるその名のとおり、日本で最も親しまれている銘柄になりました。同じ場所に月桂冠大倉記念館もあります。
月桂冠は長らく灘・西郷(にしごう)の酒としても親しまれてきましたが、平成15年(2003年)、灘蔵は閉鎖されました。
純粋清酒 月桂冠(木製看板)
撮影:2002年9月
本造り 黄桜 特撰一級
撮影:2010年11月 拡大画像(114KB)
京都府京都市伏見区塩屋町223番地、黄桜酒造(株)
大正14年(1925年)創業。昭和26年(1951年)株式会社設立。昭和39年(1964年)現社名に。
酒銘は創業者の愛した八重の黄桜にちなむものです。近年では地ビールも生産されています。
CMでおなじみかっぱ自販機。通学路にあったものですが、問題ないんでしょうか。
近年は高島さん、真野さんのCMも。今が琺瑯の全盛期だったら彼女たちの琺瑯看板ができていたかもしれませんね。
酒は伏見の 明ごころ 有井醸
撮影:2007年4月
京都府京都市伏見区両替町2-357にあった有井酒造(株)の看板でしょう。平成7年(1995年)7月、ブランドは伏見区上油掛町36-1の(株)山本本家(元治元年(1864年)創業)に譲渡されました。かつては兵庫県赤穂市にも蔵がありました。
2枚目はオリジナル自販機のブランドマーク。撮影:2003年6月。
「明ごころ」はみやびな名前ですが、熊本の焼酎のブランドに「できごころ」「したごころ」というのがあるようです。こちらの方はイメージが全然違いますね。
銘酒 鷹の春 高木醸 冷蔵御圍(囲)酒 絶對(絶対)防腐剤入らず
撮影:2005年3月 拡大画像(43KB)
少なくとも昭和27年(1952年)ごろから昭和44年(1969年)ごろまで、京都府福知山市天田280にあった高木酒造(株)の看板。
清酒 新清酒 焼酎 日本桜 山城酒造
撮影:2008年9月
清酒 日本桜
撮影:2008年4月
山城酒造(株)は、昭和31年(1956年)ごろには京都府加茂町大野北出畑27にありました。昭和37年(1962年)東洋醸造(株)に合併されますが、平成4年(1992年)1月、旭化成が東洋醸造を合併。東洋醸造(株)京都工場→旭化成(株)京都工場として稼働していました。
平成15年(2003年)7月、旭化成は清酒・合成酒関連事業をオエノンホールディングス(株)へ譲渡。京都工場はこのときなくなったようです。
國産ウイスキー 寶焼酎壜詰
撮影:2008年12月
寶焼酎味淋本直し(木製看板)
撮影:2009年3月
京都市伏見区竹中町609(本社)、京都府京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20 四条烏丸FTスクエア(本社事務所)、宝酒造(株)、宝ホールディングス(株)
天保13年(1842年)創業。大正14年(1925年)寳酒造(株)設立。昭和57年(1982年)宝酒造(株)に。
平成14年(2002年)4月持株会社制に移行。メーカーである現在の宝酒造設立。
2枚目は酒屋さんにて。「本直し」のみ髭文字ですね。
本直しとは焼酎と味醂を混ぜたアルコール飲料のこと。味醂のみだと調味料ですが、これは飲用になります。現在も宝酒造から寶本味醂として発売されています。一般的なタカラ本みりんとは別物です。
清酒と精華 松竹梅 寳酒造醸 / 伏見の銘酒 英勲 斎藤醸(木製看板)
撮影:2019年4月 拡大画像(134KB)
左は宝酒造の松竹梅。
右は京都府京都市伏見区横大路三栖山城屋敷町105、斎藤酒造(株)。
明治28年(1895年)創業、昭和35年(1960年)会社設立。
木の上に銅板を貼り、樽型の飾りと文字を貼り付けた看板。銅板も亀甲でなかなか凝ったものです。蕐や釀といった旧字も風格があります。
酒類は○公の現金で御買上げ下さい 各税務所管内小賣酒販組合 京都府小賣酒販組合連合會
撮影:2005年5月
丸公(まるこう)は、昭和14年(1939年)から戦時中の価格等統制令と、戦後の物価統制令による公定価格を示すマーク。昭和20年代の看板でしょう。
上京 第 號 酒類販賣免許店
京都醤油味噌商同業組合員之証
撮影:2005年1月
こちらはアルミプレート。上になっている免許店の方が古そうに見えます。
滋賀県
清酒 旭日 藤居醸
撮影:2010年10月
滋賀県愛知郡愛荘町長野793、藤居本家
天保2年(1831年)創業。酒銘は「旭日昇天」にちなむ。
清酒 金亀(きんかめ)岡村本家
撮影:2010年10月 滋賀県
滋賀県犬上郡豊郷町吉田100番地、(株)岡村本家
安政元年(1854年)創業。酒銘は彦根城(金亀城)より。犬上郡は江戸時代は彦根藩の領地だったそうです。ちなみにお城の方は「きんき」城と読みます。一時灘にも蔵がありました。
これは近江鉄道駅待合室にあったプレート。アクリルのようでした。琺瑯版は蔵元にあるようです。電話番号の局番が「トヨサト」なのが古そうです。
官許 酒類販賣所(販売所) 大津酒類販賣業組合員
撮影:2006年1月 滋賀県大津市
書体といい「官許」といい、これは古そう。
清酒 徳娘(木製浮き看板)
撮影:2006年1月 拡大画像(90KB)
滋賀県野洲市久野部155番地の1、吉兆酒造(株)
旧徳田酒造(株)。慶応元年(1865年)創業。
JR野洲駅北東側にありました。コロナ前までは建物があったようです。
和歌山県
伊那酒商組合員章
撮影:2013年5月 和歌山県高野口町
清酒 世界一統(木製看板)
撮影:2010年11月 大阪府大阪市
和歌山県和歌山市湊紺屋町1丁目10、(株)世界一統
明治17年(1884年)創業、大正15年(1926年)南方酒造(株)設立。戦前より灘・西宮郷に進出。のちに今津郷で平成3年(1991年)まで操業。
「世界一統」は創業者の次男である南方熊楠の命名。
優等清酒 鶴の瀧 静養千年壽 醸造元 帯庄吟醸(木製看板)
撮影:2007年4月 和歌山県和歌山市
和歌山県伊都郡かつらぎ町大字丁ノ町551番地、帯庄酒造合資会社
すでに廃業しています。安永9年(1780年)ごろの創業のようです。
参考文献
- 『会社年鑑≪上場会社版≫ 2004年版』2003年10月24日 日本経済新聞社
- 『全國酒類卸業者近畿醸造家・小賣業者名鑑 1952』昭和27年10月2日 大阪醸界新聞社
- 『全国酒類醸造家名鑑 1956』昭和31年10月30日 醸界タイムス社出版部
- 『日本の名酒事典』1990年4月26日 講談社
2006年4月26日:月桂冠1枚追加2枚差し替え。國乃長、翁千歳、万里春追加。2009年12月5日:明けごころ、日本桜2枚追加。2010年11月9日:黄桜差し替え。旭日追加。2015年6月24日:伊那酒商組合員章追加。2022年8月24日:金亀追加、画像差し替え、拡大画像追加あり。