酒5 奈良県
清酒 春鹿 今西吟醸
撮影:2004年11月
黒バージョン、撮影:2008年12月
奈良県奈良市福智院町24-1、(株)今西清兵衛商店
春日大社の神官をつとめていた今西家が明治17年(1884年)創業。酒銘はもと「春日神鹿」のちに「春鹿」となりました。
清酒 男魂 岡村吟醸
撮影:2002年11月
登録商標 男魂 眞の銘酒 オトコタマシ 岡村吟醸
撮影:2004年11月
奈良県奈良市下三条町15番地、岡村酒造(株)
酒蔵は辞めて改装され販売店になっていましたが、2024年現在店は閉まっていました。
こちらは蔵元にあった灯籠看板。合成樹脂看板のように見えました。現在文字部分が消された白い看板が屋根にあります。いわゆるプラ看はあまり出さないのですが、醸造元だった時代の記念に掲載してみました。
銘酒 雪園 安川酒造場
撮影:2008年12月
奈良県奈良市横田町257、安川酒造(株)
平成18年(2006年)破産申し立てとのこと。
清酒 千代乃松
撮影:2009年3月
奈良県宇陀市大宇陀万六1797、芳村酒造(株)
優等酒 先發 センパツ 大和桜井 稲田醸
撮影:2008年12月
下田上之町 銘酒 先發 稲田醸
撮影:2009年3月
奈良県桜井市谷211にあった稲田酒造(株)の看板でしょう。
清酒 三諸杉 今西酒造株式会社醸
撮影:2004年10月
拡大画像(39KB)
奈良県桜井市大字三輪510番地、今西酒造(株)
寛保3年(1743年)創業。
日本最古の神社の1つである桜井市の大神(おおみわ)神社。この神社のご神体は背後にある三輪(三諸)山です。酒蔵の入り口に杉玉が吊り下げられているのを見ますが、あれは毎年11月14日、大神神社の酒まつりに下される醸造安全のお守りで、三輪山の神木である杉の葉で作られています。名前を酒林(さかばやし)と言います。
銘酒 岸の竹 山田吟醸
撮影:2008年1月
奈良県橿原市八木町三丁目1-6、岸の竹酒造(株)
高級銘酒 玉の露 堤本家吟醸
撮影:2006年4月
奈良県御所市室1316、堤酒造(株)
明治元年(1868年)ごろの創業。こちらも平成20年(2008年)8月のiタウンページには載っていませんでした。
清酒 金鼓 大倉本家醸(オレンジ色バージョン)
撮影:2008年12月
この看板が一番古そうです。
清酒 金鼓 大倉本家醸(オレンジ色バージョン)
撮影:2008年4月
清酒 金鼓 大倉本家醸(山吹色バージョン)
撮影:2008年4月
拡大画像(32KB)
奈良県香芝市鎌田692、(株)大倉本家
明治29年(1896年)創業。
星(鶴)
撮影:2010年11月
清酒 星鶴 吉田本家
撮影:2008年1月
清酒 星鶴 星鶴酒造KK
撮影:2006年4月
少なくとも昭和27年(1952年)ごろには奈良県香芝市穴虫1089にあった星鶴酒造(株)の看板。昭和44年度(1969年度)まで確認(以後未調査)。
最高級酒 星鶴 酔中自神仙 吉田本家
撮影:2008年10月
清酒 星鶴 無比芳醸
撮影:2008年10月
銘醸 先登 吉田本家 大和天満
撮影:2008年1月
『全國酒類卸業者近畿醸造家・小賣業者名鑑』によると、昭和27年ごろ奈良県高市郡天満村大字根成柿600(現在の大和高田市根成柿)にありました。蔵元は吉田克己氏。星鶴の吉田本家とは別の蔵です。旧天満村は昭和32年(1957年)3月、大和高田市に編入されています。
平成3年(1991年)ごろ吉田克己酒造店として営業していたという情報をいただきました。ありがとうございます。
清酒 梅乃宿(梅乃宿酒造株式會社醸)
撮影:2006年3月
高級酒 天下一 梅乃宿酒造株式会社醸
撮影:2006年4月
奈良県葛城市寺口27番地1、梅乃宿酒造(株)
明治21年(1888年)創業。「梅乃宿」の酒銘は、蔵元の庭にある古白梅にちなむもの。
酒は 天下一 梅乃宿醸
撮影:2006年4月
「天下一」は二級酒でした。
清酒 生長・嬉長 上田酒造吟醸
撮影:2008年1月
奈良県生駒市壱分町866-1、上田酒造(株)
江戸時代の創業。
清酒 菊司 菊司醸造吟醸
撮影:2004年10月
奈良県生駒市小瀬町555、菊司醸造(株)
宝永2年(1705年)創業。
銘酒 菊司 社長駒井康人醸
撮影:2008年11月
社長名の入っている看板は珍しいですね。
高級清酒 信貴 谷酒造
撮影:2006年4月
奈良県北葛城郡王寺町本町二丁目14-15にあった谷酒造(株)
酒銘は信貴山にちなむもの。JRより蔵の建物が見えますが、醸造はしていないようです。
醇良清酒 初時雨 樽詰 壜詰 太田本店醸
撮影:2008年4月
奈良県生駒郡斑鳩町龍田三丁目3-5、太田酒造(株)
明治2年(1869年)創業。芭蕉の俳句のような風流な酒銘です。
銘酒 右近橘 脇本醸
撮影:2008年1月
清酒 右近橘 脇本醸
撮影:2008年1月
奈良県高市郡明日香村野口5番地の1、脇本酒造(株)
大正12年(1923年)創業。
清酒 八咫烏 やたがらす 奈良・吉野 (株)北岡本店醸
撮影:2006年4月
奈良県吉野郡吉野町大字上市61、(株)北岡本店
明治元年(1868年)創業。『日本の名酒事典』(P145)には以下のような説明があります。
江戸時代には“古惣”の屋号で油、みそなども商っていたが明治に入り酒造り専業になった。“やたがらす”とは、神武天皇東征のとき熊野から大和に入る険路の先導となったという烏のこと。酒名はその故事にちなんでつけられた。
市町一丁目 郷土が生んだ優等清酒 三笠山
撮影:2006年3月
奈良県大和高田市本町一丁目にあった村島酒造(株)提供の町名標示プレート。
銘酒 金剛力 臼井醸 奈良県高取町
撮影:2006年3月
清酒 金剛力 金剛力醸
撮影:2006年4月
特級酒 一級酒 清酒 金剛力 奈良県の代表清酒
撮影:2006年4月
拡大画像(40KB)
大和路のうま酒 清酒 金剛力大和土佐 金剛力酒造株式會社 古伝承 お里・沢市物語ゆかりの土佐町大年寄 伊勢屋
撮影:2006年4月
奈良県御所市大字小殿120(本社)、奈良県高市郡高取町大字上土佐28、金剛力酒造(株)
文政7年(1824年)創業。蔵元の先祖は伊勢屋としてこの土地の大年寄(名主)をつとめていました。お里・沢市物語の浄瑠璃「壷坂霊験記」に登場する伊勢屋の旦那は、蔵元の先祖のことであるといわれています。御所市の蔵が金剛山の伏流水で醸造していることから、金剛力の酒銘がつけられたとか。
看板の一部。右下に伊勢屋のマーク。これは琺瑯ではありません。
免許 酒類販賣之章
撮影:2006年3月
奈良県内の標札。
酒類は現金で御買上げ下さい 奈良縣酒類正常取引委員會
撮影:2009年8月
琺瑯以外
奈良名産 各博覧會優等賞牌受領 本家あられ酒 醸造元 今西清兵衛(木製看板)
撮影:2003年11月 奈良県奈良市
拡大画像(34KB)
奈良県奈良市福智院町24-1、(株)今西清兵衛商店
「春鹿」の蔵が作るあられ酒看板。あられ酒とは焼酎と味醂を混ぜた飲用のアルコールです。
酒界逸品 升平 八木醸(木製看板)
撮影:2003年11月 奈良県奈良市
拡大画像(80KB)
奈良県奈良市高畑町915、八木酒造(株)
「升平」(ショウヘイ)は「五穀豊穣 天下升平」の漢詩の一部。
蔵元看板。木製看板でも色が残っていると芸術作品ぽい。
大日本優等清酒 初時雨 色も香も味も揃にて 醸造元 太田酒造場謹醸(木製看板)
撮影:2008年4月 奈良県斑鳩町
拡大画像(53KB)
奈良県生駒郡斑鳩町龍田3丁目3-5、太田酒造(株)
蔵元の木製看板。
アサヒビール / 清酒(?) 三笠山(木製看板)
撮影:2006年3月 奈良県大和高田市
奈良県大和高田市本町一丁目、村島酒造(株)
遵正焼酎(?) 大和剱 醸造元 三ッ桜酒造株式會社(木製看板)
撮影:2006年3月 奈良県大和高田市
拡大画像(102KB)
奈良県王寺町本町二丁目15番、三ッ桜酒造(株)
「信貴」の谷酒造と経営者が同じ、または親族だったのではないでしょうか。谷酒造のあった東側に建物が残されていて、壁に社名が大きく書かれています。
自販機
金剛力自販機
撮影:2010年11月 奈良県桜井市
パネル部分拡大画像(80KB)
金剛力、酒自販機
撮影:2008年1月 奈良県明日香村
酒自販機パネル部分拡大画像(80KB)
奈良県御所市大字小殿120(本社)、奈良県高市郡高取町大字上土佐28、金剛力酒造(株)
1枚目は昭和の自販機で、2枚目は平成になってからのものでしょう。2枚目、コンカップと旬果搾りが入っています。
1枚目のパネルにはコンカップと高取城のイラストが描かれています。山城にしては大きな連立天守があり、白漆喰塗り込めで雪のように見えたことから「巽高取雪かとみれば雪でござらぬ土佐の城」とうたわれた高取城。パネルの文言は少し変えてありますね。
2枚目の酒類相乗り自販機は飛鳥バージョンで、猿石が缶猿酒を飲んでいます。
参考文献
- 『会員及び特定工業者名簿 1957』昭和32年12月10日 奈良県商工会議所
- 『奈良県工業名鑑 昭和30年版』昭和30年9月15日 奈良県経済部商工課
- 『全國酒類卸業者近畿醸造家・小賣業者名鑑 1952』昭和27年10月2日 大阪醸界新聞社
- 『全国酒類醸造家名鑑 1969』昭和44年4月15日 醸界タイムス社出版部
- 『日本の名酒事典』1990年4月26日 講談社
2009年12月31日:ハルシカ黒1枚、雪園、千代乃松、先發2枚、金鼓1枚、星鶴2枚、菊司1セット追加。菊司1枚、信貴差し替え。2010年11月9日:星鶴1枚追加。2022年8月24日:画像差し替えあり。