上下水道 兵庫県姫路市4
ネット上であまり見かけない蓋を中心に、新しくても少数派なら掲載しています。
下水道など
集落排水
姫路市 集落排水
撮影:2015年6月/2017年6月
市内の集落排水蓋の多くが日之出の亀甲パターン。
左の親子蓋バージョン。撮影:2017年6月
姫路市 集落排水
撮影:2017年6月
パターンと蝶番部分が岡本ふう。提携関係なのかどうかわかりませんが。集排の蓋で岡本ふうなのは六角付近しかなさそうです。打越・毛野地区集落排水は平成10年(1998年)11月26日供用開始。
左下は文字部分アップ。やはり楷書体はいいですね。永字八法と言いますが、永より1画少ない「水」の字が特に美しいです。鋳造しやすさと文字の消えにくさはゴシック体が有利と思われ、新蓋の文字はゴシックが圧倒的に多いのですが。
姫路市 集落排水
撮影:2017年6月
こちらのパターンは岡本の旧タイプふう。ですが受枠はV字模様なので、鋳造したのは日之出なんでしょうね。これの親子蓋もあり。類似パターンは荒木製作所も製造しています。
雨水
姫路市 うすい
撮影:2021年4月
親蓋部分に北勢工業パターンが出ています。最新仕様なのでしょう。
姫路市 雨水
撮影:2017年6月
外蝶番なので3世代くらい前の蓋でしょうか。同じ型の市章のみ合流蓋がまだまだたくさんあります。「雨水」が漢字の蓋は少ないですね。これはゴシック体ですが、京口駅付近に楷書で「雨水」と書かれたのがありました。
姫路市 雨水
撮影:2017年5月
北勢工業パターンの雨水蓋。市内の雨水蓋で亀甲パターンでないのはめずらしいです。
暗渠蓋各種
撮影:2010年3月/2013年2月/2013年2月/2013年2月/2013年2月
最初のやる気の無い顔タイプはかなり多く、今でも増えています。
3番目は、他の自治体では、鉄蓋よりコンクリート蓋の方が多いようです。市内ではどちらもかなりめずらしいです。
4番目5番目もめずらしい。5番目はメーカー違いですね。
姫路市(暗渠の蓋)
撮影:2017年5月
平成29年(2017年)になって初めて見た暗渠の蓋。穴無しの代わりに2コーナーカットで滑り止め付き。
姫(集水枡の蓋)
撮影:2015年6月
集水枡の蓋と思われます。蓋の上がゴミステーションになっています。暗渠蓋に関しては、鉄板に穴を開けただけの素朴な蓋もあるのですが、これは縞鋼板に「姫」の字を加工してあるので、個人ではなく姫路市設置なのでしょう。城北地区の何カ所かで見ました。
岐路の鉄蓋。左右の暗渠は改修が終わって、新しいグレーチングが入っていました。右端の煉瓦蔵がすばらしい。
河川
姫路市 河川
撮影:2017年5月
河川が暗渠になっている部分の蓋。神戸などにもある3点ボルトロックの耐圧蓋です。φ900くらい。
姫路市 河川
撮影:2017年5月
こちらは600。
姫路市 河川
撮影:2017年5月
まん丸の河川蓋は市内に10枚以上あります。
用水など
姫路市 用水
撮影:2017年6月
1970年代のものとおぼしき外蝶番の蓋。模様が結構つぶれてきました。
姫路市 用水
撮影:2017年6月
このあたりの用水蓋の中では新しい方ですが、1世代前の蓋でしょう。
向こうに見える水門から川の水を取り入れています。現在このあたりから下流はほぼ住宅地で、将来田畑がなくなったら、用水路を利用した排水路になるかも。
姫路市 りすい
撮影:2017年6月
めずらしい利水蓋。池から出た暗渠が住宅地の車道を通っている部分に数枚あります。φ600。元々普通の水路だったものが、住宅地の区画ができたときに暗渠になったのでしょう。
姫路市 りすい
撮影:2017年6月
こちらは池から出た暗渠が、住宅の前の歩道を通っている部分にあります。450くらい。中型ながら4点ボルトロックで強力です。上の蓋のある暗渠と合流し、隣の池から出た開渠の水路にさらに合流しているようです。
隣の池に直接流さず暗渠を作り、その池から流れ出る水路に合流というのは、事情はわかりませんが水利権の関係でしょうか。それぞれの池の管理者は別になっていますが。
デザイン蓋の一部はこちらに入れています。
よく見られる蓋はほとんど撮っていませんので、他サイトをご覧下さい。
参考リンク:吉田清彦さんのサイト「ミニ写真集:マンホールの蓋 姫路市」。日本マンホール蓋学会サイト 兵庫県姫路市。
参考文献
- 『姫路市下水道史』姫路市下水道局編 1991年6月1日 姫路市下水道局
- 『マンホールのふた<日本篇>』林丈二著 1984年3月30日 (株)サイエンティスト社
2017年8月16日:ページ新設。