上下水道 兵庫県尼崎市2
工業用水道
尼崎市工業用水道 制水弁蓋
撮影:2007年1月
尼崎市工業用水道 仕切弁蓋
撮影:2015年2月
大型の工水蓋。
尼崎市工業用水道 仕切弁
撮影:2015年3月
尼崎市の工業用水道は昭和32年(1957年)11月に給水開始。
旧小田村上水道
小田村 量水器
殿堂
撮影:2015年2月
明治22年(1889年)4月1日、川辺郡小田村誕生。昭和11年(1936年)4月1日尼崎市と合併。尼崎市はこのとき現在の市章になりました。
小田村上水道は昭和5年(1930年)起工。昭和6年(1931年)5月完成。尼崎市の神崎浄水場より分水。(『尼崎市史 第三巻』P646より。)
小田村 止水栓
殿堂
撮影:2015年2月
同じデザインと思われます。外枠から飛び出していない蝶番の付いたタイプ。開けたときにカコンという音のしそうなもの。
小田村 止水栓
殿堂
撮影:2015年2月
上段に小田村、下段に止水栓と書かれているもの。猫忍者のような上の方の出っ張りに特徴がありますね。2枚目は壺庭化したもの。
旧橘水道
橘水道 量水器
撮影:2015年2月 殿堂
同じデザインと思われます。
Web版尼崎地域史事典『apedia』の立花水源地には「1935年(昭和10)に橘土地区画整理組合が、立花村で施行した区画整理地域に給水するために布設した上水道の水源地」「1937年3月に給水を開始」とあります。全国でもここだけという区画整理組合の上水道でした。
旧立花村は昭和17年(1942年)、尼崎市に合併しています。同サイトによると、合併の2年後より尼崎市の施設として稼働、昭和29年(1954年)廃止とのこと。
橘水道 止水栓
撮影:2015年2月 殿堂
これらも同じデザインと思われます。
Vol.2(平成14年2月15日)橘水道の鉄蓋と、街の歴史(アーカイブ)に、区画整理図に古い蓋の位置をプロットした画像があります。
私もこの図を参考に駅付近を歩いてみました。2015年当時、駅近辺だけでも半分は残っていたようです。阪北の蓋が立花町一丁目にあと1枚ありました。
下水道
尼崎市 下水 特 撮影:2014年12月
1枚目はφ600、2枚目は500くらい。
特定施設からの排水を通すルートでしょう。特別な排水処理が必要な工場などは特定施設に選定されていて、公共下水道を使用する場合は届出が必要です。
この「特」の部分が市章になっていて、「尼崎市」がないのが標準の下水蓋です。
尼崎市 接続桝 撮影:2014年12月/2015年2月
尼崎市の公共汚水枡の標準「接続桝」。蜘蛛の巣パターンもデフォルト。
尼崎市の公共下水道事業は、昭和23年(1953年)着手。昭和34年(1959年)供用開始となっています。
尼崎市 汚水 撮影:2014年12月
神戸市明石市に多いコンクリート蓋。あまり見ないです。
尼崎市(汚水枡) 撮影:2014年12月
接続桝でも尼水でもない、市章のみ付いた汚水枡もあり。尼水(組合蓋)はこちら。
電防 下水 撮影:2014年12月
小型蓋。管が溶けないように電防やってます。
尼崎市(雨水) 撮影:2014年12月
グレーチングと同じ用途でしょう。俵型がうれしい。
参考文献
- 『尼崎市史 第三巻』昭和45年9月30日 尼崎市役所
- 『兵庫県管工史』昭和48年3月30日 兵庫県管工事業協同組合連合会
2022年8月22日:ページ新設。