浄化槽・便槽メーカー
さ行
斎久工業
SAIKYUKOGYO CO.
撮影:2015年11月 大阪府大阪市
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号、斎久工業(株)
大正12年(1923年)7月個人創業。昭和26年(1951年)1月株式会社設立。
斎久工業は一般的な浄化槽メーカーではありませんが、大きなビルの衛生工事もやっているのでこのページに入れています。サイトの施工実績を見ると、かなり有名な建物も施工しているので、蓋もあちこちにあるかもしれません。
三機工業
SANKI KŌGYŌ
撮影:2014年7月 兵庫県姫路市
北勢の蓋を加工したようにみえます。複数あったので浄化槽の蓋なのではないでしょうか。500くらい。
三機工業 撒水栓
撮影:2012年3月 大阪府堺市
家庭用の小型撒水栓の蓋。
東京都中央区明石町8番1号、三機工業(株)
三機工業も一般的な浄化槽メーカーではありませんが、下水処理施設を手がけているのでこのページに入れています。
大正14年(1925年)4月設立。「三機」は三井物産機械部より。社章を制定する際、三井物産の子会社なので「三」の文字の周囲は菱形にしようとしたら、三井物産と紛らわしいので却下され現在のマークになったといういきさつが、『三機工業七十年史』に書かれています。
サンワ
サンワ ホープトイレ 330
撮影:2015年5月 兵庫県姫路市
汲み取り式トイレの蓋。詳細不明。
三和
三和
撮影:2016年4月 愛知県犬山市
歩きながらついでに撮った浄化槽の蓋。詳細不明。
須賀工業
須賀工業 撒水栓殿堂
撮影:2005年5月 京都府京都市
須賀工業 撒水栓殿堂
撮影:2006年5月 大阪府大阪市、綿業会館
綿業会館は昭和27年(1952年)10月に修復が完了しています。戦前の竣工時ではなく、この時代の蓋かもしれません。
『兵庫県管工史』には、大阪市の須賀商会という水道工事店が、明治34年(1901年)の創業当時より、このTSマークの入った看板を掲げている写真が掲載されています。同社は明治時代よりマークの入った製品を販売しており、「ブランド」の発想を古くからもっていたようです。
須賀商会は大正14年(1925年)(株)須賀商会に改組。昭和19年(1944年)、須賀工業(株)に社名変更し現在に至っています。本社は、昭和56年(1981年)12月、東京都台東区上野五丁目18番10号に移転しています。
神戸大学学術成果リポジトリKernel「日本における水栓金具の工業化」前田裕子著のP53に、当時の久保田鉄工所にTSマーク入り製品を製作させていたとの記述があります。
(左)須賀工業(汚水蓋約600)殿堂
撮影:2014年6月 兵庫県姫路市
(右)須賀工業(汚水蓋約380)殿堂
撮影:2014年9月 兵庫県姫路市
山陽百貨店1Fの横の通路にあったもの。浄化槽の蓋と思われます。撮影後店舗の改装が行われ、この場所は売り場のバックヤードに入ってしまい、蓋が今どうなっているかわかりません。
『山陽百貨店30年史』には、水道衛生工事を須賀工業(株)が請け負った旨記載されています。昭和28年(1953年)6月15日第一期工事完成、7月11日開店とのこと。蓋の雰囲気からして開業時から使われているものではないでしょうか。
SUGA(汚水蓋約600)
撮影:2014年11月 大阪府豊中市
昭和47年(1972年)9月15日開業のダイエー曽根店にて。蓋のデザインは上の左とほぼ同じですが、TSマークの代わりに「SUGA」の文字が鋳出してあります。
セキスイ
セキスイ
撮影:2015年3月 京都府京都市
寺院のトイレにあった鉄蓋。浄化槽の蓋ではないでしょうか。汲み取りトイレや浄化槽の蓋は、現在でもカタカナ表記の「セキスイ」が使われています。パターンのページにも入れています。
セキスイ 浄化槽
撮影:2017年3月 兵庫県明石市
大阪府大阪市淀川区宮原三丁目4番30号 ニッセイ新大阪ビル17階、積水ホームテクノ(株)
セキスイ
撮影:2017年4月 大阪府阪南市
トイレの汲み取り口の小蓋。φ200くらい。
参考文献
- 『兵庫県管工史』昭和48年3月30日 兵庫県管工事業協同組合連合会
- 『三機工業七十年史』平成7年4月 三機工業(株)
- 『山陽百貨店30年史』昭和59年11月30日 山陽百貨店社史編纂委員会編 (株)山陽百貨店発行
2016年5月3日:ページ分割、三和浄化槽追加。2016年6月17日:セキスイ追加。2017年4月7日:セキスイ浄化槽追加。