姫路城修理 はたらくクレーン1
2010年2月19日、市立美術館より見る
クレーンの作業場「構台」が組み上がりつつあります。工事は前年末には始まっていました。しかし、構台の土台になるあたりは工事車両も多く近寄りにくい感じで、工事の状況がよくわかりませんでした。この時期になり、ようやく少し離れた場所から確認できるようになりました。
2010年3月19日、市立美術館より
1か月後、構台は所定の高さまで組み上がり、クレーンが1台据え付けられています。このあと構台はまだ西に延びていきます。
2010年4月3日、シロトピア記念公園西側より
ソメイヨシノが開花。働くクレーンの様子が天守群北西側からも確認できます。
本日観桜会でお城は大混雑。入城制限がかかっていました。観光バスが駐車場に入れず大手前公園の横でお客さんを降ろしていました。
2010年4月4日、姫路城前交差点西側より
構台の西半分はできたてなのか、シートのようなものがかけられています。大修理直前のお花見で、次に大天守が見えるお花見は5年後です。
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2010年4月16日、三の丸広場より
雨の中働くクレーン。構台西半分のシートのようなものが取れました。この週の月曜日、4月12日より、内部登閣不可となっています。
同じ時間の入城口付近の様子。ここの桜は少し遅く満開散り始め。こんなに咲いてるのに、雨は降るし登城できないしもったいないですね。奥の方の赤い傘の女性が写真を撮られていました。
国土地理院の「地図・空中写真閲覧サービス」に、1か月後の空撮があります。平成22年(2010年)5月17日の「CKK20102-C12-68」で、このリンクにアクセスするとログイン画面になり、「同意する」を選んだのち再びリンクにアクセスすると、空撮が表示されます。素屋根の基礎ができつつある段階でしょうか。
2010年7月17日、喜斎門跡付近より
クレーンは2台体制になっています。鉄骨の組み上げが進み、大天守もだいぶ見えなくなりました。構台の高さは38mだそうです。天守群の建つ備前丸より10mくらい上まで来ているようです。
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2010年8月1日、東御屋敷跡公園より
大天守が見えなくなる中、商工会主催で砂の城を作るイベントが開催されていました。軒下の垂木(正方形が並んでいるもの)、壁の狭間(窓の下の小さな窪み)、石垣など、よくできてますね。
別角度より拡大画像(103KB)
2010年12月4日、姫路城前交差点西側より
冬晴れの中働くクレーン。2台体制になりました。2台でシンクロ! ずいぶん鉄骨が組み上げられていますね。
城見台公園より拡大画像(137KB)
同じ時間の城見台公園より。資材が運び込まれているのが見えます。屋根の上で職人さんが作業されていました。思わず2度見。
2011年2月26日、市立美術館より
大天守を覆う素屋根が完成しました。実物大の絵が描かれたシートも取り付けられています。工事の様子が見学できる施設「天空の白鷺」公開を1か月後に控え、内装工事などが行われている時期です。クレーンズは休暇を取っているようです。
2012年5月8日、姫路駅姫新線ホームより
天空の白鷺公開中。駅地下グランフェスタ大改装中。天守群南側の樹木が、けっこう伐採されているようです。
2012年12月13日、三の丸広場より
大天守が見えてたころと同じ、見応えのある冬の夕暮れ。天空の白鷺は素屋根向かって左上の窓のある部分です。
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2012年12月19日、喜斎門跡付近より
12月。構台に手作りふうイルミネーションが飾り付けられていました。
2013年2月8日、城内備前丸にて
天空の白鷺見学時に見た構台。構台の中ほど、備前丸と腹切丸の段差の部分と思われます。列車の鉄橋の下のようですね。城内火気厳禁にて溶接なし、全部ボルト締めとか。
画面右の目立つ塔はNTT。画面中央の壁の一部が青ガラスになっているのが中央保健所の建物です。
大天守の絵柄シート
天空の白鷺に設置取り付けられていた絵柄シートと同じものが、2024年4月現在でも、工事事務所で見ることができます。下の画像の黄色丸印部分と同じ絵柄でしょう。瓦がびっしりつまっていて、鬼瓦もあり変化のある場所です。
しかし、はぎ合わせている場所が違うので、再利用ではなく別注なのでしょう。
こちらは、事務所建物が迎賓館西側付近にあった2019年1月のときもの。近寄ってみると結構きれいでした。
姫路城の平成の大修理で活躍したクレーンの様子。詳しい解説は鹿島サイト「工事の様子①素屋根工事編」にあります。
これを見ると、様々な制約の中工事が行われたことがうかがえます。