路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
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通函 パン1


街角の通函(パン)

2013年2月 兵庫県姫路市忍町

通函または通い箱と書いて「かよいばこ」と読むこのようなコンテナ。古くは木箱、現在はほぼ合成樹脂製です。1回しか使えない段ボールがもったいない場合に、通函の出番になります。

工場間の部品や製品の移送に使う場合が多いようですが、メーカーから店舗への製品の納入にも使われ、スーパーなどの店頭での品出しや、バックヤードにうず高く積み上げられているのをよく見ます。

この箱のあった場所は戦後間もなくからの問屋街で、市場が移転してからも問屋さんの残っている場所です。もっとも、近年はじわじわ減ってきてはいますが。


街角の通函 ククポーレ

別の日に同じ場所にあったもの。ククポーレは兵庫県姫路市にある岡野食品産業(株)という製パン業者のブランドです。

街角の通函 オイシスグループ

真ん中の青列の一部。オイシスグループの箱です。ラ・メールは(株)オイシスの主力ブランド。アロームはオイシスの子会社。

街角の通函 アロームマーク 街角の通函 アロームのパン

1枚目はアロームマーク。2枚目は別の日に同じ場所にあった新しめのコンテナ。

昭和の関西を知らないのですが、アロームは兵庫県伊丹市が本社で、阪神地域の皆さんにはおなじみのブランドなのでしょう。姫路でも扱っている食料品店があるようで、下のような看板があります。なびいているデザインのロゴタイプが特徴ですね。

「アロームのパン」看板


街角の通函(HALLO7)

聞いたことない名前です。そもそもパンかどうかもわかりませんが、コック帽と7時でパン屋さんぽい。

街角の通函(asahibread)

アサヒブレッドは岡山県の木村屋のスーパー向けサブブランドです。元県民としては、岡山は木村屋系一択のように思っていましたが、今はパンは食料品店よりスーパー、コンビニで買うので大手も当然強いのでしょうね。

街角の通函(瀬戸内パン)

これら3種類のコンテナは同じ場所にありました。こちらの業者もよくわかりません。瀬戸内パンとは、中国フジパンの旧称である瀬戸内製パン(株)のことでしょうか。「パン」のロゴが本物のパンのようです。

撮影:2015年6月 / 2022年10月 兵庫県たつの市


街角の通函(王様うどん)

かつてこの食料品店が営業していたころ、「王様うどん」のコンテナを台に野菜が並べられていました。王様うどんを検索すると、TVCMもやっていて、昭和の終わりごろまでは売られていたとか。添付されていたという粉末スープは、ヒガシマルのうどんスープであったのでしょうか。

このとき2005年4月。これは20年以上前のコンテナだったんでしょうか。


街角の通函(サクラパン)

広島県内のサクラパンは呉市のパン屋さんしか見つかりませんが、別なのでしょうね。

撮影:2013年4月 広島県尾道市


街角の通函(ヤマザキパン)

街角の通函(ヤマザキパン)

こちらも問屋さんらしいです。開いている時間はどれくらいあるのでしょう。

ヤマザキパンといえばこの太陽マーク。昭和41年(1966年)より使用。Wikipediaによると、山崎製パン(株)の「国内シェアは約4割」とか。

製パン企業のTOP3は山パンフジパン敷島パンとのこと。製パンなのに、富士山敷島というきわめて和風の名前の企業が上位を占めているのがおもしろいです。

撮影:2022年10月 兵庫県姫路市


街角の通函(シキシマパン)

街角の通函(シキシマパン) 街角の通函(シキシママーク)

問屋さんにあった敷島製パン(株)のコンテナ。横の文化シヤッターがしぶい。コンテナは少し前のもののようですね。一番下の桜マークは古そうです。マークについてはパスコサイト社名・ブランドについてに紹介されています。

東日本は以前からPascoブランドでしたが、中部関西は桜マーク→Pascoとシキシマ併用の時代があったようです。全国でPascoに統一されたのは平成15年(2003年)のこと。

撮影:2022年10月 兵庫県姫路市