路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
お散歩 Photo Album

 
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機械3

乗物

ホンダショップ

お客様に身近かに奉仕する ホンダショップ
撮影:2006年9月
拡大画像(68KB)

東京都港区南青山二丁目1番1号、本田技研工業(株)

昭和21年(1946年)、本田宗一郎氏により、現在の静岡県浜松市中区山下町30番地で創業(本田技術研究所)。当初はオートバイなどの二輪車を製造、昭和38年(1963年)より四輪自動車も製造します。昭和23年(1948年)本田技研工業(株)設立。

看板の向かって左端の四輪車は、昭和42年(1967年)11月発売のTN360でしょう。あとの2台はN360か? いずれにしても、昭和40年代で30万円以上という、当時ではかなりの高価格であったようです。

男性が乗っているバイクはベンリイ、オレンジ色の服の女性が乗っているのはスーパーカブでしょう。両バイクとも、見た目はあまり変わらず、現在でも販売されています。特にスーパーカブは、50年で6千万台という世界一製造されたスーパーバイクです。

ホンダTN360

お客様に身近かに奉仕する ホンダTN360 ご試乗は当店へ
撮影:2013年5月
拡大画像(69KB)

こちらはTN360単独看板。琺瑯ではないので、何の看板かわからないほど錆びているのを別の場所でも見ました。

BSチャンピオン販売店
ブリヂストンオートバイ

BSチャンピオン 販売店 撮影:2002年3月

ブリヂストン オートバイ 郵政指定店 撮影:2003年5月 兵庫県
琺瑯ではないので雨に濡れている部分が退色しています。BSバイクは当時の郵政省からまとまった発注が出たこともあったとか。

埼玉県上尾市中妻三丁目1-1、ブリヂストンサイクル(株)

昭和24年(1949年)10月ブリヂストン自転車(株)設立。昭和51年(1976年)現社名に変更。最初は富士精密工業(戦前の中島飛行機荻窪工場、のちプリンス自動車→日産自動車)が製造しました。

昭和20~30年代のバイクを大まかに分類すると、モーターバイク(自転車に50cc程度のエンジンを付けたもの)、モペット(スーパーカブのようなタイプ。排気量50cc程度で低出力)、オートバイ(スポーツタイプ。排気量の大きいものもある)、スクーターに分けられます。
チャンピオンはモペットタイプ。昭和34年(1959年)には製造されているようです。スポーツ車は昭和39年(1964年)より発売。レースでも活躍しました。

昭和42年(1967年)BSバイクの国内販売は中止され、翌43年富士重工業が二輪部門から撤退。バイクメーカーは、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの4社になりました。

ヤマハオートバイ

ヤマハオートバイ 販売店
撮影:2003年7月

静岡県磐田市新貝2500、ヤマハ発動機(株)

昭和29年(1954年)、日本楽器製造(株)が試作機を制作。昭和30年(1955年)より製造開始。同年、日本楽器より独立、ヤマハ発動機(株)が設立されています。モーターボートなどのマリン事業も有名ですね。鳥人間コンテストの常連でもありました。

トレードマークは、音叉をかたどったヤマハ(株)の社章に似せていますが、発動機の方が音叉が大きくなっています。昔々乗っていたSRX250。タンクにこのトレードマークがついていました。それはもうなでなでしたくなるくらい美しくて(笑)。

トヨモーター

トヨモーター サービスステーション
撮影:2002年1月 拡大画像(65KB)

愛知県刈谷市重原、トヨモータース工業

戦前オートバイレーサーだった川真田氏が、昭和24年(1949年)に設立。トヨタ自動車の関連会社ではありませんが、販売はトヨタ自動車販売が行っていました。主に原動機付自転車タイプが売れたようです。丈夫で荷運びに重宝したとのことです。

その後荷運びの主流が3輪・4輪に移り、2輪は乗用としてスピードと大型化が要求されるようになります。そのあたりへの対応及び、ホンダなどによる大量生産への対応に乗り遅れ、昭和33年(1958年)倒産となりました。

神戸トヨペット

神戸トヨペット 中古車相談所
撮影:2002年5月 拡大画像(51KB)

兵庫県神戸市兵庫区水木通二丁目1番1号、神戸トヨペット(株)

昭和31年(1956年)4月設立。

大阪府自動車電装品整備商工組合

運輸省認可 大阪府自動車電装品整備商工組合 組合員之章
撮影:2004年3月

大阪府自動車部品販売組合員

大阪府自動車部品販売組合員
撮影:2006年9月

神戸トヨペット

大阪陸運局認可第41号 兵庫県自動車車体整備協同組合 認定工場
撮影:2003年10月

 

参考看板

Dax HONDA

郵便番号は正しくハッキリと ちょっとそこまで Dax HONDA
撮影:2006年10月

琺瑯ではありませんが、郵便番号普及キャンペーンに協力したDaxの看板。ホンダのダックスは昭和44年(1969年)8月発売。スーパーカブと同種の4サイクルエンジンを搭載した、その名のとおりダックスフントを連想させるルックスの小型原付バイクでした。平成15年(2003年)で全車種の生産が終了しています。

ナンバーくんの金属看板がその他のページにあります。

1980年代は、原付は2サイクルのスクーターの方が売れていたようですが、男子学生さんなどは、ダックスやモンキー、ゴリラなどの4サイクルのクラッチ車に乗っていた人もいました。

街乗り程度ならトルクもそれほど気にならず、燃費が良かったので、乗りやすかったという理由もあったのでしょう。特にゴリラはタンク容量が9リットルだったので、街乗り程度ではなかなかガソリンが無くならず、ある日突然エンストし、故障かと思ったらガス欠だったという話も。

SUZUKI

SUZUKI
撮影:2007年4月

静岡県浜松市南区高塚町300、スズキ(株)

明治42年(1909年)10月、鈴木式織機製作所を創業。大正9年(1920年)3月、鈴木式織機(株)設立。昭和29年(1954年)6月、鈴木自動車工業(株)に、平成2年(1990年)10月、スズキ(株)に社名変更。

これは琺瑯ではありません。このSUZUKIぼうやの名前がわかりませんが、まさか鈴木君ではないでしょうね。額のSマークは昭和33年(1958年)10月制定とのことです。

参考文献

  • 『日本のオートバイの歴史』富塚清著 2001年3月10日 三樹書房
  • 『国産二輪車物語』小関和夫著 2002年3月20日 三樹書房

2005年7月25日:機械1より独立。トヨモーター差し替え。ヤマハオートバイ、兵庫県自動車車体整備協同組合、兵庫県自動車車体整備協同組合追加。2010年1月27日:ホンダショップ、大阪府自動車部品販売組合員など追加。

(2018年4月18日更新)