犬門標1
大阪府
大阪府 27~29年度 犬 登録済証(アルミプレート)
撮影:2008年5月 大阪府阪南市
昭和27年度(1952年度)から29年度の犬登録済証。下から上に貼ってあって、真ん中は全く読めませんが28年度なのでしょう。狂犬病予防法が公布されたのは昭和25年(1950年)8月25日。
戦前よりあった畜犬税は廃止され、毎年登録し鑑札を交付するようになりました。登録が現在のように犬の生涯で1回のみになったのは、平成7年度(1995年度)からのこと。
大阪府 34年度 犬 登録済 門標(アルミ)
撮影:2019年2月 大阪府守口市
こちらは昭和34年度(1959年度)。「門標」と書かれた門標は意外にめずらしい。あと門標の類は、犬の首輪につける鑑札や注射済票とは違い、通し番号がなくても問題ないんですが、昔は地域によっては番号入りだったんですね。
公益社団法人 大阪府獣医師会 2017 犬 予防注射済(犬顔シール)
撮影:2019年5月 大阪府東大阪市
それまで単なる○犬シールだった予防注射済門票シールが、平成23年度(2011年度)より、毎年違うかわいらしい犬デザインで登場。たくさん貼ってあるお宅もありました。また追加します。
大量の犬シール
撮影:2006年4月 大阪府八尾市
上の犬デザインになる前のシンプルなシール。同時に5頭飼育が最多だったもよう。注射に連れて行くのも大変そうですね。2022年でもまだ貼ってありました。
京都府京都市
京都市 平成24年度 犬(シール)など
撮影:2019年5月 京都府京都市
平成21(2009)~25(2013)年度は犬小屋シール。このあと下の犬付き犬小屋シールに変わりました。平成7年度以降も毎年出ているので注射済証でしょう。
京都市 平成29年度、平成31年度 犬(シール)
撮影:2019年5月 京都府京都市
京都動物愛護センターのマスコットキャラクター京(きょう)ちゃんの描かれたシール。平成31年(2019年)4月現在これが最新。京都らしく麻呂眉犬です。
犬矢来と犬シール。
撮影:2008年1月 京都府京都市
塀から伸びた斜めのパーツは犬矢来といいます。塀の泥よけや、犬のトイレよけになるもので、端正な犬矢来と板塀の渋い色合いの中に、シンプルなポストと犬シールがアクセントとなっています。平成20年度(2008年度)までは単なる「犬」だったんですね。
兵庫県姫路市
姫路市保健所 昭和31年度 犬 登録済証(アルミ)(1枚目と最後の画像の右側)
撮影:2023年4月 兵庫県姫路市
青緑色で少し大きい。同じ大きさで黄色のがありますが昭和30年か?
姫路市 昭和34年度 / 昭和35年度 犬 登録済証(アルミ)
撮影:2023年4月 兵庫県姫路市(2枚目、3枚目)
姫路市 昭和37年度 犬 登録済証(アルミ)
撮影:2023年1月 兵庫県姫路市
姫路市 昭和44年度 犬 登録済証(アルミ)
撮影:2019年6月 兵庫県姫路市
幅約3.7cm。いつからかわかりませんが、のちに下の犬シールに移行しました。
姫路市 昭和63年度 / 平成8年度(犬顔型シール)
撮影:2019年6月 兵庫県姫路市
黒い方は印刷が欠けて平成が平戌になっています。注射済門標は3色指定なので、最初からモノクロで、玄関先に増殖していないので登録済証でしょう。
門標は近年のは見ていないです。近所で犬を散歩させているお宅が何軒かありますが、シールを貼っているお宅はないようです。姫路市では登録済シールは出さなくなったのではないでしょうか。
兵庫県のサイト犬の飼い主の皆様へを見ると、標識(門標)画像をダウンロードし印刷して玄関等に貼るようにとのこと。標識を掲示するのは義務とのことですが、そこまでされている方がどれだけおられるのか……。
姫路市保健所 第1回注射済
昭和33年度 / 昭和40年度(青アルミプレート)
撮影:2023年4月 兵庫県姫路市
濟、號といった旧字が昭和40年代の割に古めかしい。回は囬という俗字だし、いつまでこの表記だったんでしょう。
姫路市保健所 第2回注射済 昭和36年度(黄アルミプレート)
撮影:2023年4月 兵庫県姫路市
1回目は青、2回目は黄色でしょうか。年2回やっていたのは昭和59年(1984年)まで。
姫路市 狂犬病予防注射済
昭和63年度 / 平成元年度 / 平成2年度(アルミプレート)
撮影:2020年3月 兵庫県姫路市
昭和の終わりには青、黄、赤の順番で注射済プレートが交付されていたようです。
兵庫県尼崎市
尼崎市 昭和46年度 / 昭和50、54年度(犬顔型アルミプレート)
撮影:2019年5月 兵庫県尼崎市
こちらは尼崎市の古いプレート。46年度のはラインが浮き出しているので、上にほこりがたまって茶色い線になっています。50年代のものは平板で、顔が大福ぽくなりました。
色は青が多いようでした。尼崎市は今でもこのデザインで登録済証シールがあるようです。
兵庫県神戸市
神戸市 登録済証(犬顔小屋シール)
撮影:2007年12月 兵庫県神戸市
牛乳箱を撮ったら写っていました。県内の他の自治体は犬顔型に移行したようですが、神戸は犬小屋付き。犬の耳の内側のラインは省略されています。震災以降のシールでしょう。
東灘区の旧泉勇之介商店にて。
ストリートビューで見ると、建物は閉鎖されている模様ですが2013年9月まではあり。2014年5月には分譲地になっています。在りし日の泉勇之介商店(89KB)。
兵庫県たつの市
畜犬登録済 昭和30年度 龍野保健所
撮影:2019年11月 兵庫県たつの市
兵庫県 昭和31年度(犬顔型アルミプレート)
撮影:2019年11月 兵庫県たつの市
旧龍野市では、昭和31年度から県の犬顔型プレートを採用しているんですね。兵庫の犬顔プレートの中では、このワンちゃんが一番かわいいと思います。見上げて撮っているので、上下が短くなっていて子犬ふうになっていますね。
大都市でも平成20年度(2008年度)あたりまではシンプルな犬シールだったのに、昭和30年代で犬顔プレートを採用した兵庫県は偉いですね。加古川市などでも確認。
たつの市 犬 登録済(犬顔アルミプレート)
撮影:2019年11月 兵庫県たつの市
兵庫県各地
昭和46年度(犬顔型アルミプレート)
撮影:2018年6月 兵庫県高砂市
アルミが腐食しアイキャッチが入ってかわいらしい。鼻先も光ってますね。龍野のS31のワンちゃんより口が少し曲がっています。
昭和61年度(登録済?犬顔型シール)
撮影:2022年4月 兵庫県上郡町
平成30年度(狂犬病予防注射済証シール)
撮影:2019年5月 兵庫県西宮市
平成12~14年度(狂犬病予防注射済証シール)
撮影:2002年11月 兵庫県福崎町
筒型の雨樋に貼られているので左右が少し短くなっています。
犬顔型シールが兵庫県の標準デザインのようです。三木市は下がもう少し長く、狂犬病予防注射済などの説明入り。地域名入りのものもあります。神戸市は子犬顔が犬小屋の中にいるシールです。
川合ネームプレート製作所の犬鑑札・注射済票仕様に同じデザインがあります。年を追うごとに口がゆがんできています。
「狂犬病予防法施行規則」の第十二条四に注射済票の色が指定されていて、平成19年度は黄、20年度は赤、21年度は青、以下順次これを繰り返すとのこと。19年度以前でも、注射済門標に関しても、黄赤青順繰りで作られています。
昭和60年(1985年)に法改正で、それまで年2回だった予防接種が1回になりました。その年のカラーが決められ色が順繰りになったのはこのあたりからではないでしょうか。
平成~令和の門標カラー。別の色を使っている自治体もあります。
黄:元年度、4、7、10、13、16、19、22、25、28、31(R1)、R4
赤:2年度、5、8、11、14、17、20、23、26、29、R2
青:3年度、6、9、12、15、18、21、24、27、30、R3
兵庫県犬顔プレートの系譜。口のゆがみが徐々にひどくなっています。
奈良県奈良市
奈良市 犬 登録済(犬シール)
撮影:2019年11月 奈良県奈良市
県内の他市にもダックスが描かれているのがあります。県仕様か?
滋賀県大津市
平成9年度 犬 登録確認済(犬シール)
撮影:2022年11月 滋賀県大津市
平成5年度の大きい方も登録シールでしょうか。平成7年度より毎年登録シールを出さなくなったのに、1/4の大きさに。
(公社)滋賀県獣医師会 予防接種済(犬シール)/
大津市 犬(犬シール)
撮影:2022年11月 滋賀県大津市
右が登録済シールでしょう。接種済シールはまだまだ貼ってありました。ワンちゃんはお元気のようです。余計なことですが、滋賀県もそろそろ犬顔シールはいかがでしょうか。
2019年7月27日:ページ新設。2022年10月25日:奈良市など追加、更新。2022年11月13日:大津市追加。2023年6月30日:姫路市追加更新。2024年8月25日:神戸市追加。
家庭の玄関付近に掲げられている犬の登録証や注射済証。古くはアルミ、現在はシールが多いようです。愛犬たちの生きた証であり、彼らが人と過ごした時間の記録でもあります。
※琺瑯版はありません。