路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
お散歩 Photo Album

 
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電機2

ナショナル

ナショナルランプ 電球はナショナル 電球はナショナル

ナショナルランプ 撮影:2007年9月
大型版。縦1m以上ありそうです。「ナショナル」のロゴタイプが古い。他の看板に見られる斜体のロゴタイプ(ナショ文字)になるのが昭和12年(1937年)なので、それ以前の看板でしょう。

明るい・切れない ナショナル電球 撮影:2005年10月
柱に張れる小型版。

電気工事器具の御用は 旭光産業電気部 電球はナショナル 撮影:2001年11月
これも小型版。

大阪府門真市大字門真1048番地、パナソニック(株) エレクトリックワークス社(旧電工系社内カンパニー)
大阪府高槻市幸町1番1号、パナソニック ライティングデバイス(株)(旧照明社、ライティング社 国内関係会社)

大正7年(1918年)創業、昭和10年(1935年)松下電器産業(株)設立。平成20年(2008年)10月1日よりパナソニック(株)に。

電球や蛍光灯の製造は、パナソニック(株) ライティング社→平成24年(2012年)1月1日よりパナソニック(株) エコソリューションズ社→平成31年(2019年)4月1日改称、パナソニック(株) ライフソリューションズ社→令和3年(2021年)10月1日改称、パナソニック(株) エレクトリックワークス社に。

ナショナル電球

一番よい電球 ナショナル電球 撮影:2002年5月
電球おじさん正装してます。大型看板。

社名をブランドに統一させるため、平成20年(2008年)、パナソニック(株)に社名変更。大正14年(1925年)の登録以来、すっかりおなじみとなった「ナショナル」ブランドも消滅しました。なお「松下電器産業」の名は中国語の表記として残っています。

令和4年(2022年)4月1日持株会社制に移行。パナソニックホールディングス(株)に社名変更。前年設立された分割準備会社が2代目パナソニック(株)に社名変更。こちらが事業会社になります。

大阪府門真市門真1006番地、パナソニックホールディングス(株)
東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル(本社)、大阪府門真市門真1006番地(本店)、パナソニック(株)

ナショナル電球 ナショナル電球

ナショナル(電球イラスト 100V60W)
撮影:2003年7月 拡大画像(52KB)

ナショナル(電球イラスト 三重コイル 100V-60W)
撮影:2003年7月 拡大画像(51KB)
イラスト版は、それぞれ右端の横長看板の近くに取り付けられていました。

ナショナル電球
ナショナル電球

一ばん良い ナショナル電球 撮影:2003年4月
ナショナル電球 撮影:2003年4月
この2枚は単独で見られる場合が多いです。

ナショナル洗濯機? ナショナルホームポンプ

ナショナル洗濯機? 撮影:2005年5月
鉄道系の大形看板ですが、ずいぶんいろいろな重しが乗ってますね。

東京都品川区東品川1丁目39番9号 カナルサイドビル 8F、パナソニック(株) くらしアプライアンス社

平成24年(2012年)1月のパナソニックグループ再編成により、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品は、パナソニック(株)の社内分社であるアプライアンス社が担当していました。

令和4年(2022年)4月の持株会社制以降は、白物家電はくらしアプライアンス社が担当。

私設水道装置 ナショナルホームポンプ 撮影:2004年2月
柱に張るタイプ。

井戸ポンプなどの家庭用ポンプ事業は、平成20年(2008年)4月1日、広島県福山市御幸町森脇230番地のテラル(株)に譲渡されました。

ナショナル乾電池

ナショナル乾電池 撮影:2005年3月

パナソニックブランドの電池は、大阪府守口市松下町1番1号のパナソニック エナジー(株)が担当。

ナショナル乾電池 ナショナル乾電池 ナショナルハイトップ

ナショナル乾電池 連盟店 撮影:2003年4月

ナショナル乾電池 撮影:2010年4月

2倍もつ乾電池! ナショナルハイトップ 撮影:2002年4月
拡大画像(41KB)
ハイトップなつかしい。昭和38年(1963年)発売。

ナショナル乾電池 ナショナル乾電池

ナショナル乾電池(空気入れ広告)
撮影:2022年10月 / 2022年5月
拡大画像(67KB)

ナショナルバッテリー

ハイオート 充電30分 ナショナル バッテリー
撮影:2003年9月

自動車のバッテリーの看板と思われます。このように、バックにNの文字が入るマークは昭和34年(1959年)より昭和48年(1973年)まで使用とのこと。

ナショナルバッテリー関連の主な企業。
昭和10年(1935年)よりナショナル蓄電池(株)。
昭和31年(1956年)より松下電器産業(株)蓄電池事業部。
昭和54年(1979年)より松下電池工業(株)。
平成16年(2004年)10月よりパナソニック ストレージバッテリー(株)
平成28年(2016年)、社名を(株)GSユアサエナジーに変更。住所は静岡県湖西市境宿555番地。

おまけ画像 琺瑯以外

ナショナルラジオ町名標示 ナショナル洗濯機町名標示

ハイ・フアイならナショナルラジオ 上京區 元誓願寺通浄福寺東入 元中之町
ナショナル洗濯機 上京區 元誓願寺通智惠光院東入 元妙蓮寺町
撮影:2005年1月

ナショナル提供、京都の町名標示プレート。

洗濯機は東芝が戦前から作っていましたが、かなり高価だったそうです。ナショナル製は昭和28年(1953年)ごろ発売。昭和の洗濯機といえばサンヨー製で、他社に先駆けていろいろ工夫のある製品を出していました。

ナショナル フラッシュ

ナショナル フラッシュ
撮影:2013年10月

合成樹脂製行灯型看板。

私が幼いころ、小型カメラにつける四角いフラッシュが実家にありました。1度光らせると焦げて黒くなるので、別の方向を前にしてまた使っていたようです。検索するとフラッシュキューブというものでした。

今はスマホでもストロボが使えるので、発光が1回限りなんて多くの人が信じられないでしょうね。同じ構造らしいプリントゴッコの「ピカッ」の方は、覚えている方もまだいらっしゃるでしょう。ゴッコのランプもナショナルブランドがありました。

ナショナル ウエスト ニューフラッシュ

ナショナル ウエスト ニューフラッシュ
撮影:2008年8月

こちらも合成樹脂製の行灯タイプ。

昭和22年(1947年)ウエスト真空(株)設立。昭和26年(1951年)ウエスト電気(株)に社名変更。昭和30年代より当時の松下電器産業と提携。

平成18年(2006年)4月、パナソニック フォト・ライティング(株)に社名変更。

カラーテレビはナショナルシャッター絵など

カラーテレビは…、ビクターハイファイカラーテレビなど
拡大画像(72KB)
撮影:2008年10月

上のビクターの部分が結構きれいですが、ナショナルのマークは昭和34年(1959年)より昭和48年(1973年)までのもの。ビクターのカラーテレビは1960年代からあったようです。電話番号は市内局番なしだし、かなり古そうです。

昭和30年代登場のナショナル坊やもいますね。後継のパナ坊は平成6年(1994年)登場。平成21年度(2009年度)末で卒業しました。

ビクターハイファイカラーテレビマーク

ビクターの看板が同居しているのは、ビクターが昭和29年(1954年)より松下と提携していたからでしょう。現在ビクターはケンウッドと経営統合し、持株会社制になっています。

ナショナル障子

ナショナル障子?
撮影:2022年6月

元電器屋さんの窓。令和4年(2022年)でもまだありました。

ナショナルネオハイトップ

ナショナルネオハイトップ
撮影:2003年7月

高度成長期あたりの看板ですが、琺瑯ではない金属看板なのでかなり傷んでいて、闇夜のツキヨタケのようです。もちろんこれだけの電池を全部使えば、ツキヨタケとは比べものにならない明るさになりますが。

ナショナルハイトップ

ナショナルハイトップ
撮影:2007年4月

さらに錆びてチョコパンケーキふう。

三菱電機

三菱モートル

三菱モートル 販賣店
撮影:2002年12月

東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 東京ビルディング、三菱電機(株)
三菱電機は大正10年(1921年)1月、三菱造船(当時)神戸造船所の電気機械部門を継承し設立されています。

「菱」の字が三菱ミシンのようです。このロゴタイプは昭和30年(1955年)より昭和38年(1963年)まで使われたとか。

三菱モートル

三菱モートル
撮影:2011年1月

三菱モートル 三菱電気冷蔵庫

三菱モートル
撮影:2004年2月

三菱電気冷蔵庫
撮影:2003年7月
電気冷蔵庫は昭和8年(1933年)発売。

三菱電機シャッター絵 三菱メル子ちゃん

三菱電機シャッター絵 撮影:2003年5月

メル子ちゃんが登場する電器店のシャッター絵。イマドキの企業キャラクターは隙なく可愛いですが、昭和30年代はなかなかゆるいですね。

ワカメちゃんふうですが、ワンピースに名前を書き、三菱マークも入れ、さらには髪飾りも三菱にして差別化をはかっています。Mitsubishi Electric Corporationの略でMELCO。ドメインもありました。

サンヨー

サンヨー自家水道装置

井戸を水道に サンヨー自家水道装置
撮影:2011年1月

大阪府大阪市中央区城見二丁目1番61号(本社)、大阪府門真市門真1006(本店)、三洋電機(株)

昭和22年(1947年)、兵庫県加西市で三洋電機製作所として創業。昭和25年(1950年)、三洋電機(株)設立。当初は自転車の発電ランプを製造していました。平成21年(2009年)12月よりパナソニック(株)の子会社になっています。

テレビはサンヨー

テレビはサンヨー
撮影:2012年10月

ナショナルのような稲妻マークは、会社設立の昭和24年(1949年)から昭和51年(1976年)までと、昭和61年(1986年)以降使われていました。これはサンカラー時代の看板でしょうか。

サンヨーのテレビは、ブラウン管・プラズマは生産終了、液晶は、国内ではあまり流通していないようですが、VIZONというブランドがありました。

エネループを除くサンヨーブランドは、2011年度末までにパナソニックブランドに置き換えられました。日本製の洗濯機などの白物家電事業は、中国企業であるハイアール社に売却されています。

酒見電機看板

酒見電機看板
撮影:2010年11月

日本が家電王国だった時代の看板。サンヨーは新ロゴタイプですが、お膝元だった酒見電機のマークがサンヨーの旧マークふうです。

NEC

NECテレビ NEC蛍光灯 NEC蛍光ランプ NEC

NECテレビ 撮影:2003年10月
NEC蛍光灯 撮影:2003年10月
NEC蛍光ランプ 撮影:2005年3月
NECテレビNEC蛍光灯 撮影:2002年4月

東京都港区芝五丁目7番1号、日本電気(株)
東京都港区芝一丁目7番17号 住友不動産芝ビル3号館2階、(株)ホタルクス

日本電気は明治32年(1899年)7月、アメリカのウェスタン・エレクトリック社が中心となり株式会社設立。電話機の販売などを手がけました。昭和に入り住友系列となり、昭和18年(1943年)2月、住友通信工業(株)と改称、昭和20年(1945年)11月、再度日本電気(株)となります。

家電部門は昭和28年(1953年)6月設立、その後清算された新日本電気(株)(1983年より日本電気ホームエレクトロニクス(株))に引き継がれました。照明器具事業は、平成12年(2000年)1月よりNECライティング(株)が担当していました。蛍光ランプに関しては、製造はパナソニック ライティングデバイスのようですね。テレビ受像機事業からは撤退しました。

平成31年(2019年)4月、NECグループが照明器具事業から撤退。事業は新しく設立された、投資ファンド系列の(株)ホタルクスに引き継がれました。

NEC

NEC蛍光灯
撮影:2010年5月

この赤文字のロゴタイプは平成4年(1992年)まで使用されました。NECの蛍光灯は「ホタルック」が有名です。

その他

トヨタ洗濯機

トヨタ洗濯機 撮影:2006年9月

愛知県刈谷市朝日町二丁目1番地、(株)アイシン

昭和18年(1943年)3月、東海飛行機(株)として設立。昭和24年(1949年)6月、第二会社としての愛知工業(株)設立。昭和40年(1965年)8月、新川工業(株)と合併、アイシン精機(株)に。令和3年(2021年)現社に。

昭和20~30年代は、トヨタミシンなどの新聞広告を多く出していました。洗濯機の生産開始は昭和33年(1958年)3月。昭和50年代までは生産していたのではないでしょうか。

ジーエスバッテリー GS SERVICE STATION

STORAGE BATTERIES ジーエスバッテリー
撮影:2014年11月

GS SERVICE STATION
撮影:2014年11月

京都府京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町1番地、(株)ジーエス・ユアサ コーポレーション

明治28年(1895年)二代目島津源蔵氏により創業。大正6年(1917年)日本電池(株)設立。「GS」は創業者の名前にちなむもので、明治41年(1908年)より使用されています。平成16年(2004年)、旧ユアサコーポレーションと合併、現社設立。

トマス電球

トマス電球 販売店
撮影:2018年3月
拡大画像(55KB)

(株)トマススパイラル工業所という、電球のパーツを製造するメーカーが大阪府茨木市にありますが、このトマス電球を製造していた会社でしょうか。

日本乾電池 近畿ラジオ電器協會會員

高砂工業 日本乾電池
撮影:2003年5月
拡大画像(30KB)

旧高砂工業(株)は大正12年(1923年)11月16日設立。昭和46年ごろは東京都千代田区六番町13にありました。昭和47年(1972年)10月東洋乾電池(株)と合併、東洋高砂乾電池(株)に社名変更。

平成15年(2003年)3月三菱電機の子会社になり、翌月(株)トーカンに社名変更。住所は千葉県松戸市稔台六丁目2番地1。

三菱ブランドの乾電池は東洋高砂乾電池が製造していましたが、三菱電機ホーム機器(株)製造を経て、平成30年(2018年)現在は、三菱電機の担当に戻っているようです。

近畿ラジオ電器協會會員
撮影:2004年11月

※家電メーカーに関しては、れとろ看板写真館さんの電機系れとろ看板が詳しいです。ぜひご覧下さい。

参考文献

  • 『会社年鑑≪上場会社版≫ 2004年版』2003年10月24日 日本経済新聞社
  • 『会社総鑑 1962年版』昭和36年11月25日 日本経済新聞社
  • 『会社総鑑 1971年版』昭和46年7月1日 日本経済新聞社

2005年7月2日:ナショナル洗濯機?、ナショナル乾電池(大型)、ナショナルバッテリー、三菱モートル2枚、三菱電気冷蔵庫、テレビはサンヨー、トヨタ洗濯機、NEC蛍光ランプ追加。2008年9月30日:トヨタ洗濯機差し替え。ナショナルランプ、ナショナル電球1枚、日本乾電池、近畿ラジオ電器協會會員追加。2010年3月31日:三菱モートル、トヨタ洗濯機差し替え。2010年9月1日:NEC蛍光灯大型横長追加、トヨタ洗濯機差し替え。2012年10月13日:テレビはサンヨー差し替え。2018年4月18日:ジーエスバッテリー2枚、トマス電球追加。いろいろ差し替え。2020年11月20日:合成樹脂看板、シャッター絵など追加。2022年10月17日:空気入れ広告追加。

(2022年10月17日更新)