道路
内務省?
内務省?
撮影:2012年10月 兵庫県姫路市
姫路では少数のJIS蓋。このあたりの国道は昭和11年(1936年)に完成していて、近くには大型の逓信蓋も何枚もありますので、内務省の蓋があってもおかしくはないです。ただ、東京あたりの蓋とは「内」のマークが微妙に違いますのでどうでしょうか。もし戦前モノなら、市内屈指の古蓋ということになりますが。
建設省
建設省 下水
撮影:2015年5月 大阪府大阪市
建設省は、昭和23年(1948年)1月、内務省国土局の業務を引き継ぎ建設院として発足。昭和24年(1949年)建設省と改称。平成13年(2001年)1月6日、中央省庁再編で運輸省・国土庁・北海道開発庁と統合、国土交通省となりました。
下水とありますが雨水用途でしょうか。600くらい。
建設省 電気
撮影:2017年4月 兵庫県姫路市
建設省の電気蓋。姫路市西部の国道2号バイパス沿いにあります。この付近が開通したのは昭和50年(昭和50年)12月。開通時よりあるような雰囲気の蓋です。
建
撮影:2013年1月 兵庫県姫路市
長島ふうパターンの蓋。市街地南部の国道2号バイパス沿いに何枚もあります。バイパスのこの付近は、建設が始まったのは昭和45年(1970年)6月。通行できるようになったのは昭和48年(1973年)4月のこと。
建 照明
撮影:2014年6月 大阪府大阪市
建設省の照明蓋でしょう。500くらい。蓋裏蝶番で上の角蓋よりは新しいですね。
建設省
撮影:2005年9月 京都府京都市
中央のマークは建設省のもの。建設白書のページによると、
「『縦の太線が幹線道路、曲線が河川、その間の三日月形が貯水池を表わし、その周囲を囲む円はチームワーク』で全体で建設省を表わしています」とのこと。
マークもまだきれいで、建設省時代の最後の方の蓋でしょう。φ450。福西鋳物製。
建設省
撮影:2015年12月 広島県広島市
[を組み合わせたパターン。福西や北勢のカタログに、「NEXCO仕様」とあるものです。NEXCOや旧道路公団以外の道路蓋にも見られます。
建設省 通信
撮影:2014年5月 広島県呉市 拡大画像(139KB)
珍しいパターンの通信蓋。バラの咲いているようなパターンは、大型蓋ということもあり見応えがあります。
建設省 電気 通信
撮影:2017年5月 兵庫県神戸市
神戸の海沿いの蓋。金属プレートがいい感じに光っていました。このあたりの道路は、阪神・淡路大震災後に造り直されています。化粧蓋も新設のようで、1990年代後半の蓋なのでしょう。
建設省 服部川 通信
撮影:2019年5月 三重県伊賀市
建設省や国交省の「○○川 通信」という蓋は各地にあります。ほとんど撮っていませんが、これは伊賀市の服部川というのが、忍者の里ふうでおもしろいので撮ってみました。通信蓋のページに入れているものもあります。
建設省 共同こう 電力
撮影:2017年5月 兵庫県神戸市
これも神戸の海沿いにある900くらいの大蓋。パターンはなぜか斜めになっています。北勢工業のカタログにあるDTF-Bというのに似ています。
国土交通省
国土交通省 揖保川 通信
撮影:2005年7月 兵庫県姫路市
道路の蓋ではなく、一級河川沿いの通信蓋。カネソウのスリップ防止蓋です。
国土交通省は平成13年(2001年)1月6日、中央省庁の再編で建設省と運輸省・国土庁・北海道開発庁が統合し誕生しています。中央の国交省マークの意味は、国土交通省のシンボルマークにあります。心弾むマークのようですね。
国土交通省 C・C・B
撮影:2015年4月 三重県津市
スリップ防止大蓋。なかなか効果ありそうです。よく見れば星がヒトデのように砂に埋もれています。
国土交通省 CCB / CCB
撮影:2015年12月 広島県広島市
1枚目は国交省CCBのスリップ防止大蓋。2枚目は国交省のものではありませんが、同じ造りの蓋。1枚目は2枚目のパターンの高さを低くし、さらにすべり止めの二の字をつけたように見えます。
広島で「オシアゲ」は中国電力の蓋ですが、電気のCCBなのでしょうか。
国土交通省 CCB 道路
撮影:2018年3月 和歌山県和歌山市
北勢工業パターン、国交省CCBの角蓋。ピンクに着色されたものもありました。道路の他に電気もあり。
電気は関電二の字パターン蓋が結構あります。
CCB関連はたくさんありますがあまり撮っていません。
国土地理院
建設省国土地理院 基本 水準点
撮影:2009年3月 広島県尾道市
水準点のデザイン蓋。ちょっと古い感じのトランシットで、日本列島を測量している技師さんが描かれています。蓋の下には一等水準点があるようです。
国土交通省国土地理院 基本 水準点
撮影:2022年9月 兵庫県加古川市
上のデザイン蓋の国交省バージョン。
国土地理院は国土交通省の特別機関で、明治2年(1869年)6月、民武官の組織として設立。地図は国家機密でもあり、様々な省庁の管轄となり、組織名も改称。昭和35年(1960年)7月より、建設省の機関「国土地理院」の名称になります。
国土地理院 基本 水準点
撮影:2022年6月 兵庫県尼崎市
国土地理院が管理する水準点の蓋。日本地図が描かれています。近年整備が行われた尼崎城付近にあったので、国交省のものでしょう。
国土交通省 国土地理院 基本 水準点
撮影:2020年12月 兵庫県姫路市
国土地理院が管理する水準点の新しい蓋。下水用などと同じく蓋裏蝶番で開けにくくなっています。こちらも、蓋の下には一等水準点があるようです。
国土地理院 多角点
撮影:2015年4月 三重県津市
多角点は国土地理院のもあるんですね。近年の新設多角点はないようで、蓋は年季が入っていました。陶製のような白プレートあり。
日本道路公団
日本道路公団
撮影:2009年3月 広島県尾道市
尾道大橋入口近くにあった蓋。尾道大橋は昭和43年(1968年)3月、道路公団の尾道大橋有料道路として開通。昭和63年(1988年)2月より本州四国連絡橋公団、平成11年(1999年)12月に広島県道路公社、そして平成25年(2013年)4月、無料開放され広島県に移管されています。
JHの略称でおなじみだった日本道路公団は、昭和31年(1956年)4月設立。平成17年(2005年)10月、道路四公団(日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、本州四国連絡橋公団)の分割・民営化で、東日本、中日本、西日本の各高速道路株式会社になりました。
「CAST FUNDRY」や「開」といった鋳出しが福西鋳物のページの電話蓋と同じです。尾道大橋開通時の昭和40年代前半の蓋なのでしょう。
本州四国連絡橋公団
本州四国連絡橋公団
撮影:2012年4月 広島県尾道市
こちらは新尾道大橋の橋脚近くにあった蓋。同じマークの蓋は有料道路のPAなどにはあるはずですが、これは橋に乗らなくても見学できます。
新尾道大橋は平成5年(1993年)7月起工、平成11年(1999年)5月、本四公団の有料道路として供用開始。
略して本四公団、さらに省略し本四と関係者に呼ばれていた本州四国連絡橋公団は、昭和45年(1970年)7月設立。平成17年(2005年)10月、道路公団などと共に民営化し、本州四国連絡高速道路(株)(JB本四高速)になっています。下の画像は、明石海峡大橋のパンフレットにある本四公団マーク。吊り橋のハンガーロープやアーチ橋の鉛直材にあたる白い縦線は14本あります。
本四公団の設計図はマイクロフィルムで納品されたと聞きましたが、劣化の方は大丈夫なのだろうか。
神戸市道路公社
神戸市道路公社
撮影:2017年6月 兵庫県神戸市
マークは神戸市道路公社のもの。この付近の地下に公社の管理する駐車場があります。有料道路入口付近にもありました。
「HMA-S 600 HOKUSEI 1500K」という鋳出しあり。用途不明。
名古屋高速道路公社
名古屋高速道路公社
撮影:2019年4月 愛知県名古屋市
名古屋高速道路公社の蓋らしい。高速の下にありました。パターンは当然の名古屋市型。
参考文献
- 『マンホールのふた<日本篇>』林丈二著 1984年3月30日 (株)サイエンティスト社
2014年4月12日:ページ作成。2020年12月28日:国土交通省基本水準点追加。2021年1月24日:建設省下水、建設省電気、建照明、建設省大型角蓋、建設省通信、建設省電気通信、建設省服部川通信、建設省共同こう、国土交通省C・C・B、国土交通省CCB、国土交通省CCB道路、国土地理院多角点、神戸市道路公社追加。その他画像ほぼ更新。2021年2月18日:名古屋高速道路公社追加。2023年1月20日:国土地理院 基本水準点(地図)追加。