ガス1 大阪府・兵庫県
大阪瓦斯
大阪瓦斯
撮影:2014年12月 兵庫県尼崎市
大阪市中央区平野町四丁目1番2号、大阪瓦斯(株)
明治30年(1897年)4月10日設立。昭和20年(1945年)4月に近畿地方のガス会社6社を、10月には8社を合併。戦後も公営ガスを合併し広域化。日本の4大ガス会社として知られています。
大型の長方形の蓋。900×600。『マンホールのふた<日本篇>』によると、この斜め十字パターンは昭和48年(1973年)ごろ~昭和52年(1977年)ごろまで使われていたということです。
大阪瓦斯
殿堂
撮影:2007年6月 京都府京都市
パターンの斜め十字の一部が連結されている大型の角蓋3連。
蓋中央のマークは「瓦」の文字を図案化したもので、下は『大阪ガス100年史』P15より旧社章。当初の社章は明治30年(1897年)2月17日制定。右は明治38年(1905年)3月18日より。
大阪瓦斯
撮影:2020年2月 兵庫県姫路市
『マンホールのふた<日本篇>』によると、昭和52年(1977年)より使われている蓋とのこと。旧マークなので昭和60年(1985年)3月までのもの。横長菱格子パターンのogマークの新大型蓋もあります。
大阪瓦斯
撮影:2005年6月 兵庫県姫路市
大阪瓦斯 NGV
撮影:2020年2月 兵庫県姫路市
φ500くらい。マークの向きはこの蓋の方が正しいです。現在は「og」を図案化したマークに変更されています。
下はNGVとあるもの。天然ガス転換時、または以降の蓋でしょう。いずれも同じデザインで新マークの蓋があります。もう少し小型の蓋もあります。
大阪瓦斯の天然ガス転換が始まったのは、昭和50年(1975年)5月26日。完了したのは平成2年(1990年)12月20日のこと。このあたりは地域によって差があるのでしょう。
大阪瓦斯の蓋は社章必須で、社名や「ガス」「水取器」などの日本語がないですね。また、他のガス会社に見られる汎用蓋も見あたらないです。
大阪瓦斯(角蓋横あき)
殿堂 410×310くらい
大阪瓦斯(角丸蓋)
殿堂 320×260くらい
大阪瓦斯(丸蓋パターンなし)
殿堂 横200くらい
撮影:2020年2月 兵庫県姫路市
大阪瓦斯(丸蓋)
殿堂
撮影:2021年2月 兵庫県高砂市
大阪瓦斯(丸蓋)
殿堂
撮影:2022年11月 兵庫県神戸市
外蝶番の蓋はめずらしいので、旧マーク付きは4種類とも殿堂入り。
1、2枚目は少なく姫路市街地に9枚と13枚。3枚目は29枚、昭和48年(1973年)に開通した道路沿いにもありました。
4、5枚目は同じものでしょう。姫路では見ていません。高砂市内にあと1枚くらいありました。
大阪瓦斯
撮影:2020年6月/2020年3月 兵庫県姫路市
蝶番のない側が100くらいでしょう。枠の部分は六角形に外蝶番をつけた形になっています。横あきはまだまだありますが、上あきは今のところ2枚しか見ていません。
他の事業体でこれくらいの大きさの小型蓋を多く使っているところもあるのですが、大阪瓦斯の場合は下の蓋が普通ですね。
大阪瓦斯 P / 大阪瓦斯 E
撮影:2020年2月 兵庫県姫路市
φ270くらい。旧マークの蓋もまだまだ多いです。たまにアルファベットが書かれている蓋があり、それはV、Eが多くたまにPやTがあります。P、Tは電防関係、Eは中圧管上で見ますが、緊急遮断弁のようなものでしょうか。「E」の左の穴は、旧マークにのみありました。
新旧マークのアルファベットなしとVは、導管上や、道路から施設に引き込んでいる管の上に見られ、一般的なガス遮断バルブと思われます。ビルや大きな施設の敷地内は鉄蓋で、戸建ての場合は金属標のみのようです。
あと他の事業体によくあるのは水取器ですが、大阪瓦斯の場合は記号があるのかどうかわかりませんでした。
大阪瓦斯
撮影:2020年2月 兵庫県姫路市
こちらは230くらい。1枚目よりもパターンの四角の数が少ないです。両サイズとも同じデザインで新マークの蓋があります。
大阪瓦斯
撮影:2023年3月 兵庫県姫路市
横230くらい。新マークの小型のバルブ蓋は正円のものが普通で、このように蝶番部分の飛び出している蓋はめずらしい。
社史によると、ogマークは、「昭和33年(1958年)10月、ペットマークとして採用され、ガス機器や作業服、車両などにも広く使用された」とのこと。社章になったのは昭和60年(1985年)4月1日で、蓋に登場したのもこのときと思われます。
観測孔
撮影:2005年10月 / 2023年1月 兵庫県姫路市
最初に見たのが工水の近くだったので水道用だと勘違いしていましたが、2枚目の埋設シールを見ると都市ガス蓋ですね。
そういえば、この板チョコみたいなパターンは大阪瓦斯ぽいですね。汎用ですがこのパターンにより大阪瓦斯に入れました。メーカーのページのDAIMARUも同じ用途なのでしょう。大きさは200ちょっとくらい。
他の自治体には上下水用の観測孔蓋もあります。
大阪ガスネットワーク
撮影:2023年3月 兵庫県姫路市
大阪市中央区平野町四丁目1番2号、大阪ガスネットワーク(株)
ガス事業法で導管事業部門の分離が定められたことを受け、令和3年(2021年)4月1日、大阪瓦斯より分離独立。翌令和4年(2022年)4月1日、ガス供給事業開始。
姫路市内ではまだ数枚見ただけですが、これから増えてくるのでしょう。マークの意味は公式の大阪ガスネットワークはなぜ誕生したの? ロゴマークに込められた意味とは?にあります。
2枚目は点検済シール。うちのガス管にも貼ってありました。
京都瓦斯
京都瓦斯
殿堂
撮影:2005年1月 京都府京都市
京都瓦斯は明治42年(1909年)設立。昭和20年(1945年)大阪瓦斯と合併していますので、この蓋は戦前のものですね。京の字を図案化した京都市の略章の中に、Gの字が入った京都瓦斯のマーク。このマークのミニプレートが京都の町中で普通に見られます。
京都瓦斯
殿堂
撮影:2005年9月 京都府京都市
この小蓋は保存状態がいいですね。還暦を過ぎているとはとても思えません。
旧大阪府南大阪町、大阪府羽曳野市
南大ガス 水取器
殿堂
撮影:2010年4月 大阪府羽曳野市
羽曳野市 水取器
殿堂
撮影:2010年4月 大阪府羽曳野市
羽曳野市営ガスは昭和30年(1955年)12月開業。蓋に「南大」とあり勘違いしていましたが、当時は大阪府南河内郡古市町で、翌昭和31年(1956年)9月30日、6町村が合併して南大阪町が発足。羽曳野市誕生は昭和34年(1959年)1月15日です。
「南大ガス」の方は、南大阪町時代のものでしょう。公営ガス事業は、昭和42年(1967年)11月に大阪瓦斯に譲渡されています。
兵庫県三木市
三木市 ガス遮断弁
撮影:2012年4月 兵庫県三木市
中型の遮断弁蓋はいくつかありました。メーカー違いか、蝶番部分の割合が多いものが複数。
三木市 ガス水取器
撮影:2018年10月 兵庫県三木市
三木市 ガス水取器
撮影:2012年4月 兵庫県三木市
三木市 ガス
撮影:2012年4月 兵庫県三木市
よくある止水栓くらいの大きさでかなり多いです。各建物の引込管のバルブと思われます。
三木市営ガス事業は昭和37年(1962年)より。平成12年(2000年)10月1日、大阪瓦斯に事業譲渡。市内には大阪瓦斯のog蓋もありました。
兵庫県西脇市
西脇市 ガス
撮影:2008年10月 兵庫県西脇市
西脇市営ガスは、昭和38年(1963年)6月供給開始。平成13年(2001年)7月、伊丹産業に事業譲渡。
1枚目の緑に塗られている中心は西脇市の市章。2枚目は蓋メーカーのガス蓋のマークでしょう。
伊丹産業
ITAMI ガス
撮影:2008年10月 兵庫県西脇市
兵庫県伊丹市中央五丁目5-10、伊丹産業
昭和23年(1948年)1月設立。平成13年(2001年)7月、西脇市より市営ガス事業を譲渡されました。
旧兵庫県篠山町
篠山町 ガス
撮影:2019年4月 兵庫県篠山町
旧篠山町の町営ガス事業は、昭和37年(1962年)1月営業開始。平成16年(2004年)4月1日、篠山都市ガス(株)に事業譲渡されました。
新・運営会社
兵庫県丹波篠山市東新町121番地の2、篠山都市ガス(株)
平成15年(2003年)11月1日設立。