高千穂電話ボックス制作中
ここは宮崎県高千穂町。背後の建物は当時の高千穂鉄道の駅舎です。このとき1992年7月。8月に宮崎県でインターハイが行われるということで、高千穂にも選手がやってきていました。選手たちを歓迎するためでしょうか、気合いの入った電話ボックスが制作されていました。
高千穂といえば天の岩戸の神話が有名です。天照大神が須佐之男命の乱暴に嘆き岩戸に隠れ、世の中が真っ暗になってしまう。困った神々は岩戸の前で大宴会を開催。アメノウズメノミコトがアヤシイ踊りを披露すると全員大ウケ(神様もただのオヤジ)。何事だろうと岩戸を少し開けのぞく天照大神。今がチャンスと手力雄命(タヂカラオノミコト)が岩戸を開け世の中に光が戻ったというお話です。日食のことを表したとも言われています。
この電話ボックスには、これからガラス戸を開けようと引き手をむんずとつかんだ、高千穂神楽の手力雄命が描かれています。
お昼の休憩を終えた職人さんが続きを描きはじめました。さすがにプロはうまいこと描かれますね。発車まで時間がなかったので、仕上がりが確認できなくて残念でしたが、中は他のボックスよりも暗いはず。なんといっても岩戸の中ですからね。