遠景。
ブロック塀の右は中古車販売店。車1台分のタイムトンネルが看板へと続く。
2003年5月 兵庫県姫路市岡町
遠景。
ブロック塀の右は中古車販売店。車1台分のタイムトンネルが看板へと続く。
2003年5月 兵庫県姫路市岡町
いかにも「食堂」という店構え。写真を何度か撮り直し、いつか使おうと思っていたら、この間(2003年5月25日)朝日新聞の姫路のページに載ってました。
「丸勝食堂」の看板は昭和30年ごろのものだとか。アーケードの下なのでそれほど傷んでませんね。
左の提灯の下に縦長の看板がありますが、その中の上から2番目「関東煮」は「おでん」のことです。この看板は季節によって変わります。
☆
ペプシ看板は昭和のもの。清酒忠勇、地酒の名城といった看板も見えます。しかし何と言っても、多くの看板の中で最も目を引くのは「味本位」の部分。
2003年2月 兵庫県姫路市本町
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丸勝食堂は2010年暮れごろ廃業。跡地は「HIMEJI 588 GUEST HOUSE(ひめじガハハゲストハウス)」という宿泊所になりました。
2012年11月 兵庫県姫路市本町
山陽電車のガード横にある自動販売機。再開発で消滅しました。
ところで「立のみ処」というのは自販機のこと? なんか笑えますね。看板そのものはまともに立ってませんが。
(注:ガレージが開くと本当に立のみ処があったそうです)。
「忠勇」は明治29年、旧忠勇(株)より発売された伝統のブランドですが、昭和51年(1976)商標権は白鶴酒造に譲渡されています。
自動販売機アップ。
ワンカップではなくてワンタッチ忠勇。園山俊二さんのイラストでしょうか。
2003年6月 兵庫県姫路市西駅前町
姫路市内のMさんより「貸本の看板がありますよ」とのご連絡をいただき行ってみると……。
うーーん、これはただならぬたたずまい。そもそも貸本業という職業が成り立ってたのはいつごろまでだろう。
ご近所の方に伺うと相当前だったとのこと。貸本屋のご主人も息子さんも既に他界され、今はお孫さんが近くに住んでおられるとか。路地裏にある割には、お客さんはよく来られていたのだそうです。
姫路商工会の名簿を見ると、昭和28年(1953年)ごろ、貸本業には11軒の掲載がありました(こちらの店舗は掲載なし)。高度成長期になると貸本業の掲載はなくなっています。
この看板、「貸本」の下は「小説 漫画」、「西影書房」の上は「婦人 平凡 週刊 明星 映画 少年」などの文字が何とか読めます。月刊平凡は戦後すぐの創刊。「明星」は戦前の文芸誌ですが、集英社の月刊明星は昭和27年より。昭和30年代になると週刊誌が次々に創刊されるようになりました。