6.酒屋さん 菊屋商店 醤油の町龍野の酒販売店、菊屋商店(明治元年創業)。 赤松氏の家臣だった片岡氏は、戦国時代、秀吉の播磨平定後龍野に住み着き、屋号幾久屋(後に菊屋)として酒や味噌、醤油の製造を始めました。天正年間(1573~1592)のことと言われています。 江戸時代後期には京都でも醤油蔵を経営していましたが、天保年間、龍野で倒産した蔵の経営を引き受け、城下町で最も大きな醸造業者となりました。蔵や販売店、住居など多くの建物を持っていたといいます。 醤油業の方がヒガシマル醤油(株)となった今、伝統の菊屋の名をここに残しています。軒下の真ん中の看板はもちろんヒガシマル。 琺瑯看板が荒格子に映えて美しい。 醤油蔵付近の壁や瓦屋根が黒くなることがありますが、これは、こうじの中のプルラリヤ菌の影響といわれています。 撮影:2001年10月 兵庫県たつの市 参考文献 『龍野醤油協同組合要覧 平成11年版』龍野醤油協同組合要覧編集委員会編 平成13年5月1日 龍野醤油協同組合
醤油の町龍野の酒販売店、菊屋商店(明治元年創業)。
赤松氏の家臣だった片岡氏は、戦国時代、秀吉の播磨平定後龍野に住み着き、屋号幾久屋(後に菊屋)として酒や味噌、醤油の製造を始めました。天正年間(1573~1592)のことと言われています。
江戸時代後期には京都でも醤油蔵を経営していましたが、天保年間、龍野で倒産した蔵の経営を引き受け、城下町で最も大きな醸造業者となりました。蔵や販売店、住居など多くの建物を持っていたといいます。
醤油業の方がヒガシマル醤油(株)となった今、伝統の菊屋の名をここに残しています。軒下の真ん中の看板はもちろんヒガシマル。