この看板を最初に見たのは'90年代のこと。
忠臣学生服……聞いたことないなあ。「忠臣」という古めかしい言葉の割に学生さんの顔は幼児。目は羊の足。
しかしそのころは、写真に撮るのは変な看板のみ、琺瑯看板を被写体にすることは考えませんでした。

21世紀になり、路上観察のサイトでも作ろうかと思い検索してると、街道芸術保存会「れとろ看板写真館」を見つけ、その膨大なコレクションに驚きました。

そういえば、かつてはどこにでもあったはずの"アース"や"オロナミンＣ"などの看板も、今はあまり見あたりません。全滅する前に少しでも記録しておきましょう。トマソンや飛び出しぼうやの他に、採集する項目が1つ増えるだけのことですから。

ちなみに、金属製の看板には琺瑯(ホーロー)製と一般的なトタン製があります。このあたりは　月刊看板さんの「序章・比較看板概論・TOTANとはなにか」をご覧下さい。

撮影：2001年7月 兵庫県姫路市