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上下水道 岡山県内
和気町
和気町 止水栓
殿堂
撮影:2008年4月 岡山県和気町
明治34年(1901年)2月、和気郡和気村が町制施行。昭和28年(1953年)4月1日、和気郡和気町が近隣の1町3村が合併、第二次和気町誕生。さらに平成18年(2006年)3月1日、和気郡佐伯町と合併、新和気町が誕生しました。
上水道に関しては、町の公式サイトによると、昭和28年(1953年)4月に衣笠簡易水道が、昭和32年(1957年)12月に上水道が通水しているようです。これは町内の最古参の蓋と思われます。
和気町 用水
撮影:2008年4月 岡山県和気町
下水関係では特に古そうな蓋は見かけませんでした。農業地帯ではこのような用水の蓋もあります。中央の町のマークは、平成の大合併で変更されています。
旧瀬戸町
瀬戸町水道 量水器
撮影:2013年4月 岡山県岡山市東区瀬戸町
旧瀬戸町の上水道は、旧瀬戸町簡易水道が昭和30年(1955年)3月竣工。創設水道事業が昭和39年(1964年)2月起工、同年6月竣工しています。
この蓋と類似デザインの量水器が旧玉島市や玉野市にも見られました。昭和30年代のものでしょうか。
瀬戸町 汚水
撮影:2013年4月 岡山県岡山市東区瀬戸町
旧瀬戸町は、大正3年(1914年)物理村が町制を施行し誕生。昭和30年(1955年)近隣の町村との合併を経て、平成19年(2007年)1月22日、平成の大合併で岡山市に編入され、岡山市東区になりました。
中央のマークは旧瀬戸町の町章で、昭和42年(1967年)12月26日に制定されています。このような波パターンの蓋は関西や四国でも見られ、新しいものも多いです。
瀬戸町 区間弁 集排
瀬戸町 点検口 集排
撮影:2012年5月 岡山県岡山市東区瀬戸町
集排というのは集落排水のことですね。農村や漁村で市街地のような公共下水道事業を行うのがコスト高な場合、集落排水という小規模な下水道事業を行うことがあります。農林漁業それぞれの関連事業がありますが、農業集落排水事業が最も多いようです。いずれも法律に基づいて行われており、管轄省庁は別になっています。
下水道の汚水の流し方は、緩い勾配を付けて管を設置し自然に下に流す自然流下式が一般的ですが、管の位置が次第に深くなり建設コストが上がる場合もあります。集落排水では自然流下式の他に、地形等を考慮し真空式や圧力式という方式が使われる場合があります。
真空式や圧力式は、マンホールを作らなくてもいいので、処理施設までの道路が狭くても設置できるという特徴があります。これらのシステムが埋設されている道路を歩くと、一般的な下水マンホールの蓋の代わりに、画像のような区間弁や点検口の蓋が見られます。
旧鴨方町
鴨方町 仕切弁
撮影:2009年3月 岡山県浅口市
平成の大合併で浅口市となった、旧鴨方町の仕切弁の蓋。
旧浅口郡鴨方町は、平成18年(2006年)3月21日、金光町、寄島町と合併し浅口市となりました。創設上水道は昭和47年(1972年)3月完成。岡山県西南水道企業団より給水を受けていたようです。
参考文献
- 『瀬戸町誌』昭和60年1月12日 瀬戸町
- 『わたしたちの瀬戸町』昭和45年6月10日