路上観察と琺瑯看板、マンホールのふた
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上下水道 明石市2

下水道

明石 下水
はたらく古い下水蓋

明石 下水 殿堂
撮影:2005年9月 兵庫県明石市

『マンホールのふた<日本篇>』によると、この蓋が大正5年(1916)の仕様書に載っているとのこと。

明石市の創設下水道事業は、『明石市史』によると、明石町時代の大正元年(1912)着工、大正3年(1914)竣工で、排水区域は大蔵谷から明石川まで。

その後大正8年(1919)11月1日の明石市設立を経て、昭和7年(1932)より第2期、昭和28年(1953)より第3期の下水道事業が行われています。

2枚目は新しいデザイン蓋と共に働く古い角蓋。合流用。

明石の下水関連らしき蓋

明石の下水関連らしき蓋 殿堂
撮影:2005年9月 兵庫県明石市

『マンホールのふた<日本篇>』(P117)には、類似の蓋の説明として、以下の記述があります。

このように古い角蓋で中央に穴が集まっているタイプは,筆者の知る限り,松山市,広島市など瀬戸内海沿岸都市に限られている。
これは下水道創設期に西日本において下水道設計の専門家が不足していたので,他の都市の仕様書を流用したり,同じ技術者を登用せざるをえなかったからではないかと想像できる。

明石 下水

明石 下水 殿堂
撮影:2006年4月 兵庫県明石市

上の方に○囲みで下水と書かれているのだと思いますが、ちょっと読めないですね。大正時代のデザインのようです。明石町時代からの生き残り蓋でしょうか。無地のコンクリート蓋も近くにありました。

マークは大正10年(1921)制定された明石市の市章。「明」の字を図案化したもので、明石町時代の明治44年に制定され、市になってからもそのまま使用しています。

明石の下水関連らしき蓋

明石の下水関連らしき蓋
撮影:2005年9月 兵庫県明石市

かなり古いものと思われます。広島市に同じような古い蓋があったようです。汎用蓋かもしれませんがこのページへ。

中央に穴が集まっている蓋は瀬戸内仕様らしいです。みかんの輪切りふう。

明石市 圧力蓋

明石市 圧力蓋
撮影:2005年9月 兵庫県明石市

この蓋の下で相当な圧力をかけているみたい。3個所止めだし、鼻息の荒そうな顔がすごい。斜面にあったので、蓋が容易に開かないようになっているのでしょう。

明石市 汚水

明石市 汚水  
撮影:2017年3月 兵庫県明石市

これも3個所ボルト止め。600くらい。

明石市 下水

明石市(下水)
撮影:2005年11月 兵庫県明石市

少数派の水玉蓋。最新ではありませんが、新しい方でしょう。

明石市 汚水枡

明石市 汚水  

コンクリート製汚水枡の蓋。300くらい。同じデザインの神戸市のコンクリート蓋も明石市内にありました。

汚水枡の鉄蓋は、亀甲パターンや、カネソウのようなレンガ積みパターンが多かったです。

明石市 雨水

明石市(雨水)
撮影:2017年3月 兵庫県明石市  

港の雨蓋。グレーチングタイプの最新と思われます。600くらい。

防災

明石市 緊急遮断弁 明石市 飲料水 明石市 防火水槽

明石市 緊急遮断弁 撮影:2015年5月 兵庫県明石市  

明石市 飲料水 撮影:2015年5月 兵庫県明石市  

明石市 飲料水 撮影:2015年5月 兵庫県明石市  

いずれも900くらいの大蓋。公園にありました。中身は上水道ですが市の管轄で市章付き。

参考文献

  • 『明石市史 下巻』昭和45年11月 明石市役所
  • 『マンホールのふた<日本篇>』林丈二著 1984年3月30日 (株)サイエンティスト社

2010年12月18日:明石市ページ新設。2019年10月10日:明石市ページ分割、6枚追加。

(2019年10月10日更新)